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誤解06:アフィリエイトは広告主にとって有利な広告手法である

2006/07/07 14:00

アフィリエイトは成果報酬型で、費用対効果が計りやすい新たな広告手法ではあるが、優良パートナーの開拓や、条件設定の手間など、アフィリエイト特有の課題もあり、簡単に成功させることは難しい。

優良パートナーの確保が必須

 アフィリエイトとは、広告によってもたらされる資料請求や購買といった成果に対して料金が発生する広告取引であり、広告主は、成果が無い場合基本料金をのぞけば、広告料金を支払う必要がない。これは一見広告主にとって、有利な広告手法のようだが、実際はそう甘いものではない。

 アフィリエイトを成功させるためには、まず広告を掲載してくれるパートナーサイトを確保する必要がある。パートナーサイトの協力を得るために必要なことは、パートナーサイトが成果を受け取れる基準をできるだけ低くすることと、広告主がパートナーサイトに払う報酬をできるだけ高くすることだ

 報酬を受け取れる基準を低くするということは、広告を見てクリックした消費者が再び訪問するまでの有効期間を長くしたり、資料請求や購買につながらないクリックでも、ひとつの成果をみなしたり、広告の掲載そのものに対して謝礼を用意したりすることだ。もちろん、広告主は販売する商品の品揃えや価格なども魅力的にしないといけない。

 一方、報酬をできるだけ高くするということは、成果あたりの報酬を厚くしたり、一定の成果に対してさらなる報酬を用意したりすることだ。成果のハードルが高いものほど、報酬も高くしなければならない。

 また、広告主がアフィリエイトの報酬条件を検討するときは、競合の動向を参考にするとよいだろう。ただし、競合は同業他社とは限らない。パートナーサイトは、パソコン通販と衣料品通販と消費者金融の報酬条件を同列で比較しているかもしれないのだ。

広告戦略の一つとして位置づける

 一般的に、パートナーサイトは複数のASP(注1)に加入しており、さまざまな広告主から提携依頼を受けている。いろいろな業種にまたがる競合を打ち負かすのは容易ではない。もし、期間限定で報酬条件を緩和すれば、広告を掲載してくれるパートナーサイトは増えるだろう。しかし、報酬条件をもとに戻してしまえば、パートナーサイトは広告をおろしてしまうかもしれない。

 そのような厳しい環境のなかで、アフィリエイトを安定的かつ効率的に運用していくために必要な条件の一つとしては、広告主のブランドが魅力的であることだ。もし、ブランドに魅力があれば、成果の基準が高くても、成果に対する報酬が低くても、パートナーサイトの協力を得られやすい。なぜならば、パートナーサイトが一人のファンとしてブランドを支援してくれるからだ。

 また、他のメディアとの連携も欠かせない。話題性が無く、馴染みのないブランドでは、パートナーサイトは売り上げの自信を持てないし、消費者も購入をためらってしまうだろう。もし、テレビや新聞などでも広告を展開しているブランドであれば、パートナーサイトは売り上げを期待できるだろうし、消費者も安心して購入できるだろう。

 マスメディアでなくても、たとえばポータルサイトでバナー広告を見たことのあるブランドか否かだけでもパートナーサイトや消費者の印象は違ってくる。このように、アフィリエイトを活用する場合は単純にアフィリエイトを行うのではなく、総合的なマーケティングや広告戦略とのバランスを考えてみると、より効果的なマーケティングを展開させることができる。

(注1)
アフィリエイトサービスプロバイダーの略。広告主とパートナーサイトをつなげる存在である
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