料理で世界を楽しくできるか?に取り組むクックパッド
国内最大級の投稿型レシピサイト、クックパッドのコンセプトは、「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」こと。1997年開設とネットサービスの中でも歴史は古く、20~30歳代の主婦をユーザーの中心に成長を遂げ、2008年9月現在、ユーザーは月間でおよそ450万人、登録レシピは約40万点に達している。
「こうしたサービス需要の背景には、核家族化が進み、母親から娘への料理ノウハウの伝承が難しくなった結果、毎日のおかず作りをどうしよう……と悩む女性が増えていることが挙げられます。献立を考えたり、レシピを探す作業がラクになれば、きっと料理も楽しくなり、作る人も食べる人も笑顔になるに違いない。クックパッドのコンセプトは、こうした考えから生まれました」と語るのは、クックパッド株式会社 編集部 編集長の小竹貴子さんだ。
この「料理を楽しく」というのは、ユーザーのみに向けられたメッセージではない。社員の採用にあたっても「料理で世の中を楽しくできるか?」を必ず聞くという。
「スタッフが楽しくないとユーザーも楽しくできないという信念は、いつも抱いています。そのための社内の雰囲気作りにも工夫をしていて、社内のキッチンはその好例といえるでしょうね」
クックパッドの本社には、オフィスの一角に広々としたキッチンが設けられている。これは、「自分たちが料理を楽しめる場所が欲しい」という社員の声に応えて作られたものだ。
「ユーザーから投稿されたレシピを試しに作ってみたり、社内のイベントにも使われています。もちろん自分たちのお昼ごはんや夕食を作って、みんなで食べたりもしています。たとえば、広告営業の担当者とエンジニアといった、仕事の中ではふだんなかなか接点の持てない同士が、このキッチンで食事をしながら話し込んだりすることもできるわけです。若いスタッフを中心に、横のコミュニケーション作りにも役立っていますね」(この続きはCAREERzineでどうぞ!)