最新のテクノロジーで企業メディアの2.0化を支援
株式会社フィードフォース(東京都文京区:以下、フィードフォース)は、RSSフィードやメタデータを活用した、企業向けのマーケティングサービスを提供する企業。設立は2006年で、現在の社員数は20名。約半数がエンジニアという、モノ作りを重視する会社だ。
「ウェブサイトの受託開発を主に行う、ルートコミュニケーションズが当社の前身です。2005年からRSS関連のサービスを始めたのですが、翌年に分社化を行い、フィードフォースが誕生しました」と、同社設立の経緯を話すのは、フィードフォースの代表取締役を務める塚田耕司氏。
ここではフィードフォースについて、塚田氏と、同社技術チームの鈴木将高氏への取材をもとに紹介しよう。
フィードフォースの主力製品は、RSS総合管理ツール「RSS Suite」、デスクトップ情報配信ツール「RSS Gadget」、メタデータプラットフォーム「Contents Feeder」。高い導入実績を誇る「RSS Suite」は、開始からわずか2年で100社以上の取引先を開拓。全日空やリクルートなど、名だたる企業が同社のサービスを利用している。
「サイトは持っていても、RSSフィードを使って更新情報を配信している企業はまだまだ少ないのが現状です。しかしながら、自社でフィードの配信の仕組みを作るには、時間もコストもかかります。ところが『RSS Suite』を使えば、フィードの生成、配信、管理、さらには効果測定が可能。RSSマーケティングをアシストする、オールインワンパッケージなんです」(塚田氏)
企業の活用法はさまざまだ。例えば通販大手のニッセンの場合、取り扱う製品カテゴリーごとに最新情報をフィードで配信。ユーザーは、自分が希望するカテゴリーを登録しておけば、自分の興味・関心のあるニュースだけを手軽にチェックできる。複数あるサイトのコンテンツ連携にフィードを活用している企業も多い。
「私たちは単にサイトのRSSを配信するということではなく、一歩進んだ利用としてマーケティングやSEO、モバイル、ソーシャルメディア連携など、フィードを活用することで企業サイトの可能性を広げていきましょう、という提案を行っています」(塚田氏)
オリジナリティへの徹底的なこだわり
そのサービスで高い評価を得て、急成長を遂げるフィードフォース。さらに聞くことで分かったのは、じつに、個性的な会社であるということ。
「当社をひと言であらわすと、『最先端のテクノロジーとマーケティングを融合して、企業の情報発信を支援する会社』となるでしょうか。フィードやメタデータの活用を事業の中核に据えるという意味で、いわゆる『Web2.0関連企業』に分類されることもあるのですが、一方で企業向けサービスとして着実にマネタイズできているという面では少し毛色が違うのかな、とも思います」(塚田氏)
サービスのオリジナリティへの徹底的なこだわりも特徴だ。国内IT企業の多くは、海外で話題になったサービスのコピーやアレンジに落ち着くケースが目立つが、フィードフォースは違う。
「こんなテクノロジーがあったとしたら、国内の環境においてはどう使われるか? どう売れるだろうか? ……というように、常にゼロベースからサービスを生み出すことを心がけています」(塚田氏)(この続きはCAREERzineでどうぞ!)