仕事を決める3つの条件、すべてに合致した
2008年5月18日、インターネット専門の生命保険会社、「ライフネット生命保険株式会社」(以下、ライフネット生命)が誕生した。既存の生命保険会社の資本が入らない独立系の会社が生まれたのは、74年振りのことだという。
ライフネット生命が扱う商品は、たった2つだけ。それが、死亡保険(定期)の「かぞくへの保険」と、医療保険(終身)の「じぶんへの保険」だ。しかも、インターネット専門。営業所があるわけでもなく、たくさんの営業マンがいるわけでもない。これまでの保険とはまったく異なる仕組みで作られたこれらの保険は、圧倒的に高いコストパフォーマンスで提供されている。
「証券や銀行、さらには自動車保険がネットで扱われはじめ、生保がそうであっても、まったく不思議ではありません。国内生保の市場規模は45兆円といわれていますが、そこに132億円の資本金を引き下げて参入したのが、私どもライフネット生命です」
そう話すのは、日本最年少の生保副社長、岩瀬大輔氏だ。東京大学を卒業後、ボストン・コンサルティング・グループ、リップルウッド・ホールディングスを経て、ハーバード経営大学院に留学していた岩瀬氏は、帰国後に新しい事業の立ち上げに携わりたいと考えていたという。
「私は、自分の仕事を決めるのに3つの条件を挙げていて、『一緒にやる仲間が魅力的である』『その仕事に社会性や意義、使命感を感じる』『自分にしかできない仕事だと思える』ということでした。社長の出口からライフネット生命の構想を聞いたとき、条件すべてに当てはまっていると感じ、参加を決意したのです」(この続きはCAREERzineでどうぞ!)