事前に具体的な手法を整理しておこう
第1回目では、ライトタイムマーケティングが「ライトタイムにライトメッセージをライトチャネルで送る」ことでより高い効果を狙うマーケティング手法であることを、そして第2回目ではライトライムマーケティグのためのITソリューションである「Affinium(アフィニアム)」について学んできた。今回は、いよいよ実践編である。
ライトタイムマーケティングは、最適なメッセージを最適な顧客に送るこれまでのマーケティング手法に、最適なチャネルと最適なタイミングというパラメータを加えていく手法。パラメータが増える分、留意すべき点も増えるので、具体的にどのように実践をしていくか、手順を整理しておこう。
ライトタイムマーケティングは、
- STEP1)現状を分析し、目標を設定する
- STEP2)現状と目標のギャップを埋める改善提案
- STEP3)実践
というPDCAサイクルを回して、より高い効果を得ていく。この基本はデータマイニングの考え方と全く一緒だ。STEP1とSTEP2をライトタイムという視点で行うのが、ライトタイムマーケティングである。ここで一つ注意しておきたいことがある。「ライトタイム」の解釈だ。
「タイムと聞くと、“このターゲットに対しては夜にメールを送信するのが効果的”、“こちらのターゲットには週末が最適”といった具合に時間帯を想像しがちです。でも、ライトタイムマーケティングでは、時間帯を条件にするのではなく、”ある行動のあと”といった条件を設定することで高い効果がでます」(ISID/草野氏、右写真)。
タイムと聞くと誤解しがちだが、ライトタイムマーケティングで考慮するのは、“特別な収入があった後”や“このサイトをこのような履歴で閲覧した後”、“この製品を購入した直後”といったタイミング要素。ライトタイムは、”最適なタイミング”と捉えた方がいいだろう。これをふまえた上で、具体的な実践法を見ていこう。