どちらを使うべきか? 結論!
ここまで、アクセス解析ツールの2つのタイプの特徴をメリット、デメリットを含めて説明してきました。おそらく読んでいて思われたように、どちらもいわば、一長一短です。どういうツールを利用すればいいのかと聞かれれば、冒頭で述べたように自分の目的に合った方と答えるしかありません。
結局はそれらの特徴を比べた上で、どちらがより自分の知りたいことを教えてくれるのかを、考えればいいわけです。
また、別にどちらか一方に絞らなければならないということではなく、両方を利用してもいいでしょう。両方のツールを併用することで、お互いの短所を補うことができます。
同じタイプのツールでもさまざまな特色を持っているため、複数のツールを利用することで、一種類のツールだけを使うよりも、より解析を楽に行うことが出来るようになります。たとえば、アクセスログを解析するタイプである「Analog」と「AWStats」を両方使う、といったことが考えられるでしょう。
この2つの違いとして「Analog」は解析速度が速いのですが、解析できる情報があまり多くないという点が挙げられます。一方で「AWStats」は解析や、解析結果の表示はやや遅いのですが、より細かい解析を行うことができるようになっています。
そこで両方で解析を行っておき、各サービスごとの全アクセス数や大まかなデータをチェックする際にはAnalogのデータを参照し、そこからより詳しく知りたい場合にAWStatsのデータを参照する、といった使い方が可能になるのです。
アクセス解析ツールはさまざまなものがあり、使い勝手はさまざまです。さまざまなツールを平行して利用するのも1つの手ですし、1つだけを利用するにしても、いろいろと試してみて、自分が手に入れたい結果を、分かりやすく取得できるものを選ぶと良いでしょう。