来年5月より実施される「裁判員制度」。12月に行われた調査では、ネットユーザー421名(男性52.3%、女性47.7%)から有効回答を得た。
裁判員に選ばれたら行くかについてたずねたところ、「本音は辞退したいが行く」が最も多く42.5%で、「辞退したい」が25.9%、「辞退する」が8.8%で、合わせて34.7%もの人が辞退の意向を示し、「必ず行く」は22.8%となっている。年代別では特に20代で「辞退する」が17.9%と高くなっている。
辞退の理由については、全体の50.7%が「仕事が忙しいから」と回答し、性別、年代問わずトップとなった。次いで「トラブルに巻き込まれそ うだから」が30.8%、「不利益が生じそうだから」が29.5%と続き、「育児や介護があるから」「何をするのかわからないから」が10%台。「育児」 「介護」といった認定可とされる辞退理由よりも関連トラブルを心配する人が多くなっている。
また、男女別に見ると、男性は「仕事が忙しいから」が56.9%で女性を約12ポイント上回り、女性は「トラブルに巻き込まれそうだから」が36.5%で男性を約11ポイント上回っている。また「仕事が忙しいから」を理由にあげたのは20代の66.7%が最も高かった。
はじめて導入される制度ということもあり、及び腰になっている人も多いようだが、裁判員候補者が通知された後に裁判員制度についてインターネットで検索したかを聞いたところ、全体では93.1%もの人が「検索していない」と回答。同調査では、現段階の関心の低さを指摘している。
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