今回の調査は、冬のボーナスが支給される予定があるか、すでに支給されている全国の20~60代の男女計1,000人(男女各500人)を対象にして実施された。
2008年冬のボーナスの平均支給額は56.44万円。回答者全員に今年のボーナスの支給額、もしくは支給見込額についてたずねたところ、「昨年と変わらない」が34.3%だが、額は異なるものの「減りそう」という回答の合計は37.4%となり、「昨年と変わらない」を3.1ポイント上回っている。「増えそう」という回答の合計は17.4%に止まり、ボーナスの減額傾向がはっきり現れる結果となった。
ボーナスの使いみちについては、「貯蓄」と答えた人が40.8%。以下、「買物」(23.6%)、「ローン・借金返済」(22.4%)、「生活費の補填」(21.9%)、「旅行・レジャー」(19.5%)と続いている。性・年代別では、20代、30代の女性で「貯蓄」という回答がそれぞれ50%以上と高くなっている。また、ボーナスを「投資・資産運用」に使うと答えた人は、昨年の12.4%から6.1%と半減している。
投資経験がある人に具体的な運用商品をたずねたところ、「現在購入しており、今年の冬のボーナスでも引き続き購入する」という選択肢で最も多かったのが「国内株式」(67.2%)、「今年の冬のボーナスで新しく購入する」という選択肢で多かったのは、「外貨預金・外貨MMF」(8.6%)、「国内株式」(6.9%)、「個人向け国債」(6.9%)で、一時期人気を集めていた「外国為替証拠金取引(FX)」は、新規購入意向が1.7%と極めて低い水準に止まっている。
また、投資・資産運用に対する考え方で最も多かったのは「低リターンでも、元本が保証された安全な金融商品を選びたい」(48.8%)で、「低リターンでも、元本割れする可能性が小さい金融商品を選びたい」(10.1%)と合わせると、6割近くの人が低リスク志向を示している。性・年代別で見ると、“低リスク志向の50代女性”と“比較的高リスク志向の30代男性”という投資スタイルの差が見られた。
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