ゆるいアプリを楽しむ余裕が、クリエイティブを生むはず
小山 iPhoneのマイクに息を吹きかけると、ほら「オカリナ」になるんですよ。ちゃんと曲が吹けるうえに、世界で吹いている人の曲を聴くこともできる。
木本 これ、めっちゃインタフェイスがきれい。いま、ケンタッキーあたりで、”ケビン”が下手くそな「スターウォーズ」吹いてるわ(笑)。これは癒されますねえ。
小山 この他にも、楽器系でギターや琴なんかも人気があるらしいですね。特に日本人が開発したギターのアプリ「ポケットギター」は秀逸で、世界でも上位にランクされているんです。
木本 実は、iPod Touchでドラムを練習してまして、けっこう叩けるようになったんです。iPhoneだとそれをネットワークで他の人に聴いてもらったりできるんですね。


楽器をならすだけで、なんとなく五感が癒されるという人におすすめの楽器アプリ。「Pocket guitar」は、画面上の弦を押さえて音を出すのだが、マルチタッチを搭載するiPhoneだけに複数箇所を押さえてならすコード演奏まで出来る。ウクレレなどの音の種類も多く、多彩な設定でさまざまな演奏ができる。
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「Ocarina」は、画面上に表示されるボタンを押さえながらマイクに息を吹きかけるとオカリナの音が出る。それだけでも十分楽しめるが、ぜひ「再生」を見てみよう。世界地図にマッピングされた「Ocarina」保有者の光。そこからランダムに演奏者の再生を見ることができる。地球上から光の粒が立ち上る様は幻想的。ちょっと下手だったりするのもご愛嬌である。
小山 クリエイティブな仕事をする上で、リラックスすること、何かトラブルがあっても立て直すことが出来ることって、実はとても大切なことなんです。iPhoneのアプリの特徴として、くだらないほど”ゆるい”ものも多いんですよ。でも、それがiPhoneがクリエイティブツールといわれる所以だと思うんですよね。
木本 そうですよね。ゆるいアプリだってバカにせず、楽しむ余裕があるからこそ、想像が広がるし、面白いことを考えつくわけで。にしても、オカリナもそうですが、カメハメ波が出るアプリとか、ビールのアプリとか…。下らなすぎて、面白いですねえ。
小山 遊びすぎてリラックスしすぎちゃうっていうのが、玉にキズかな~(笑)。

「Youtubeとか、Google Maps Street Viewなど、わざわざPCを立ち上げて見るもんじゃないですもんね。すきま時間やちょっと気持ちが落ち込んだときなどに、ちょちょっと楽しめるのがいいですね。打ち合わせのときなども、動画は『こんな感じ』って見せられるから感覚を共有しやすいんですよね。そう考えると、PCで見られるから『いまさら?』って思ってたけど、iPhoneを携帯して、外出先でほとんど手間なく見られるっていうのは、すごく価値があることなんでしょうね」(TKO木本談)