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メールマーケティング導入前に検討しておくべきポイント【メールマーケティング基礎】


 メールマーケティングを効率よく行うためには、データベースと連動した配信システムの利用し、運用に必要なリソースをそろえる必要があります。本稿では、メールマーケティングの検討・導入に考慮すべきポイントを説明します(この記事は『オンライン・マーケティング&ネット広告 HANDBOOK』から転載しています)。

担当者に求められること

 メールマーケティング導入に関して、オンライン・マーケティング担当者に求められる仕事は、下記のような作業です。

  1. メールマーケティングで期待する目的とゴールを明確化する
  2. 適切な配信ツールと予算を確保する
  3. 制作・運用に必要な社内・社外リソースを調整する

メール配信システムにかかる費用

 One to Oneメール配信をするためには、顧客データベースと連動したメール配信システムを導入する必要があります。顧客情報を扱うにあたり、社外の環境に顧客情報を出したくない場合や、既存のデータベースと連動させるなどカスタマイズが必要な場合はメール配信ソフトウェアを導入、簡単にはじめるにはASPを利用するという2つの選択肢があります。

ソフトウェア導入の場合

 ソフトウェアのライセンス費は、多くの場合見積もりベースとなり、一般には公開されていませんが、メール配信用のネットワークの構築や、ハードウエアの導入などを考慮した場合、数百万円規模の初期投資が必要になるでしょう。また、自社でシステムを管理する必要があるので、メンテナンスのコストも考慮する必要があります。

ASPを利用する場合

 アプリケーション・サービス・プロバイダ(以下、ASP)にお願いする場合の費用は初期費用と、月額費用という形で考えます。初期費用はシステムアカウントの設定等で10万円前後かかります。また、登録する顧客データの項目追加など、カスタマイズをお願いする場合には、数万円~の追加料金が別途必要です。

 月額費用は管理する顧客のメールアドレス数に応じた従量課金を設定し、メールの配信回数に制限がないのが一般的です。登録されているメールアドレスが5,000アドレスまでで、月額25,000円程度です。また、メールアドレスが2~30万を超える場合には、別途見積もりが必要です。よって、無効なメールアドレスや、過去一定の期間配信されたメールを全く開封されないメールアドレスなどは、こまめに削除したほうがコストは削減されます。

 ASPの配信ステムの利用を決めた場合、ASPから提供されるデータベースの項目に追加などのカスタマイズが必要なければ、申込みから利用開始まで最短2営業日程度で開始できます。申し込みの手順としては、(1)問い合わせ、(2)データベース項目の確認、(3)アカウントの発行、を経て運用開始となります。顧客データのアップロードや配信設定などの作業は全てインターネットから行えます。

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この記事の著者

大山 忍(オオヤマ シノブ)

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併し、アフィリエイトシステムの開発企画やマーケティングマネージャーを務める。2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベストプラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/01/29 21:54 https://markezine.jp/article/detail/6377

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