配信
メールの配信には、専用の配信システムが必要です。自社でシステムを開発している企業もありますが、多くの場合はASPのシステムを利用します。人的ミスによる配信事故を避け、またOne to One配信の手間やトラッキングなどのタイムリーなデータ収集、レポートなどの効率化を考慮すると、専用のシステムを利用することが必要不可欠です。
Step1 DBから配信先を設定
最新のDBから配信先を選定します。配信停止希望のユーザに誤って配信すると、トラブルのもとになります。
Step2 原稿を設定
配信する原稿を、配信システムに設定します。
Step3 テスト配信
配信する前に、配信テストをします。文字化けしていないか、リンクはクリックできるかなど、実際にメールボックスに配信されたメールを目で見て確認することが重要です。
Step4 配信時間を設定
配信日時を設定すると、その時間に自動的に配信を開始します。
検証・改善
仮説に基づいた配信の後には、必ず検証をする必要があります。個人のメールボックスに直接届くメールの特性上、ユーザのアクセスのピークは配信直後から2日以内にピークを迎えることが多いので、早いサイクルでの検証→改善→実行が可能となります。
メールマーケティングで最も一般的な指標はメールの開封率と、クリエイティブに含まれているURLのクリック率です。ただし、メールの開封率はHTMLメールの場合にのみ取得できるデータなので、テキストメールも含めユーザの関心を測るにはクリエイティブの中で情報を完結させずに、できるだけ多くのURLでユーザをウェブサイトに誘導しクリック率を収集するのが効果的でしょう。
ポイント1 到達率の確認
あて先不明でエラーが出るユーザはこまめに削除しましょう。メール受信環境の不具合の場合もあるので、バウンスメール3回で削除が目安です。
ポイント2 開封率
どれだけのユーザが、どのくらいの期間で開封したかを確認しましょう。ある一定期間(数ヶ月から1年)開封がないユーザは、見込み客としての価値が低いので、削除することにより、DBの負荷や、ASP利用時のコスト削減になります。
ポイント3 クリック率
メール内のどのコンテンツのURLがクリックされているのかを確認します。クリックされたURLによって、セグメントを分けると、より効果があります。
ポイント4 解約率
メールの配信解除などが増えた場合は、コンテンツの内容や、配信頻度、配信時間などに問題がないかどうか検証しましょう。
ポイント5 コンバージョン率
アクセス解析のデータと紐付けし、そのメールを受け取った見込み客のうち、どれだけの割合がアクション(資料請求、購買など)にむすびついたか検証しましょう。