ソフトウェア vs ASP
顧客のデータ分析に基づき、One to One配信するためには不可欠なメール配信システムは自社のシステム環境に導入するソフトウェアを購入する場合と、ASPで利用する場合の2つの選択肢があります。
顧客情報のセキュリティを懸念する場合、ソフトウェアを導入することが多いようですが、代表的なASP各社も情報セキュリティには十分な対策をとっており、多くの大手企業もASPを利用しています。またASPを利用する場合は、随時追加される新しい機能を使えるというメリットもあります。
代表的なASPともなると、各社機能が充実しており、機能面だけではあまり格差はみられないでしょう。そこでASPを選ぶポイントになるのは、(1)機能をカスタマイズできるか、(2)インターフェースの使いやすさの2点です。いずれにしても、導入を検討する際には、デモやサンプルで実際にシステムの使いやすさを確かめることをオススメします。
オプションサービスとサポート体制
ASPやソフトウェアを導入し、自社でメール配信作業を行う場合は、メールや電話でのサポートが充実しているかどうかも、選択する上での重要なポイントです。また、ASPによっては、オプションとしてクリエイティブの作成や、メールの配信作業を提供している場合がありますので確認してみましょう。
メールマーケティングを導入したくても、社内のリソース確保が難しい場合は、メールマーケティングのコンサルティング会社に、顧客データの分析から、シナリオ設計、配信、効果検証までトータルにアウトソースするという選択肢もあります。
コンサルタントにお願いする場合は、戦略立案が重要になりますので、担当者は自社の課題やゴールを明確にし、コンサルティング会社に伝えることが必要です。ただし、BtoCの顧客リストであれば3万件以上、BtoBは1万件以上を保有し、数ヶ月のプロジェクトあたり300万円以上の費用がかかるので、コンサルティングを利用できる対象は限られてくるでしょう。