株式会社とうこう・あいの調査によると、日本の出版社は約4,400社、そのうち約3,000社がWebサイトを所有しているが、2000年前後に構築されたこれら出版社サイトは、リニューアルされることなく使われているケースが多いという。
このうち、「検索機能がない」サイトは33.4%にのぼっており、フレーム構造を採用しているサイトや、書籍1タイトルごとに個別ページを持たないサイトも2割台に達するなど、多くの出版社サイトには改善が必要な状況となっている。しかし、専任の担当者がいなかったり、多忙のため更新が難しいなど、中小規模の出版社のサイト運営には、まだまだ課題が多いのが現状となっている。
とうこう・あいでは、こうした状況を踏まえて、出版社専用のWebサイト管理システム「HONDANA(ホンダナ)」を開発。おすすめの書籍や新刊情報の表示、イベントや重版、正誤表などのタイムリーな情報発信のほか、ネット書店へのリンクの自動設定、YouTubeなどの動画を貼り付けることが可能。また、アクセス分析で、閲覧者のニーズを把握したり、登録した書誌情報データを、取次や書協(日本書籍出版協会)のフォーマットに変換して送信することもできる。
「HONDANA」の初期費用は無料、月額3万円から利用可能となっている。
【関連記事】
・研究社と三省堂、出版社の垣根を越えてWeb辞書を提供
・出版不況にさらなる打撃? 製紙大手5社が印刷用紙を値上げ
・角川学芸出版の書籍をウェブにコンテンツ配信「日めくり雑学広場」