全てはマーケティング・ミックスに集約される
プロダクトマネージャー視点で、マーケティングを体系的にみると、「マーケティング」とは「マーケティング・ミックス」に集約されます。
マーケティング・ミックスとは、1961年にジェローム・マッカーシーが提唱した「製品(Product)、価格(Price)、プロモーション(Promotion)、流通(Place)」からなる英単語4つの頭文字をとった4Pという分類(顧客ニーズを満たすためのツール)を指します。
しかし、業界/業種によっては「物的証拠(Physical evidence)、手順(Process)、要員(Personnel/People)、政策(Politics)、パブリック・リレーションズ(Public Relations)」などを加えた方がすっきりする場合もあるかもしれません。
このマーケティング・ミックスの分類の仕方には諸説があるし、さまざまなマーケティング学者が研究しているので興味のある方は調べてみると面白いのではないでしょうか。
これから、この連載で「マーケティング・ミックス」と言えば、前者の4Pを指すと定義していきます。
“SEM”は4Pで言う“プロモーション”の一部に過ぎない
4Pの中のプロモーション(Promotion)をさらに分類化した「人的販売(営業)、広告、PR(パブリック・リレーションズ)、販売促進(口コミ)」の4つをプロモーション・ミックスと言います。
オンラインマーケティングを行う上での代表的な手法である、検索エンジン対策(SEO)、検索エンジンマーケティング(SEM)は、人的販売(営業)、販売促進(口コミ)に変わる部分でのプロモーションでの一施策に過ぎません。
こうしてあらためて書くと、プロダクトマネージャーが考えるマーケティングとはマーケティング・ミックスであり、マーケティング・ミックスとは顧客のニーズを満たすためのツールであると理解できるのではないでしょうか。
次回はプロダクトマネージャー視点で、4Pのバランスの取り方において留意すべき点を書いていきます。それでは、お楽しみに。