Eメールで送られる広告のことを指す。広告表現は主にテキストだが、HTMLメールで画像表示をする広告も多い。
主に、個人に直接送られるダイレクトメール広告と、メールマガジンに掲載されるメールマガジン広告がある。また、メール受信者が事前に受け取るジャンルのメールを登録し、それのみを受け取るメール広告は、オプトイン(許諾)メール広告と呼ばれる。その逆に、受信者の許諾なく不特定多数に無差別に送られるメール広告は、SPAMとして扱われる。
その特徴は、オプトインメール広告の場合は、受信者の具体的な興味関心や属性に合わせるために、ターゲットを絞り込めるという点である。マーケティング的な観点からは、ワン・トゥ・ワン・マーケティングおよびリレーションシップ・マーケティング(RM)のひとつと言える。Amazonや楽天などのオンラインショップでは、オプトインメール広告はリピーター確保として非常に活用されている。
また、ユーザーが自ら情報を引き出すプル型メディアのウェブと違いプッシュ型のメールでは、直接ユーザーのメールボックスに広告が届くことから、その効果は高いとされる。
一方で、SPAMは社会問題として強く懸念されている。SPAMは、受信者の許諾がないために嫌がられるのとともに、インターネットのトラフィックを過剰に増加させるものとしても問題となっている。アメリカでは2004年1月からスパムを規制するCAN法が施行され、日本でも2002年7月から特定電子メール法によって、「未承諾広告※」との表示がない不特定多数への無差別メールは規制対象となっている。