ビジュアル1つでイメージはよくも悪くもなる
よいイメージを持ってもらう要素のもう1つは、雰囲気や空気感を表現するビジュアル的なものです。この点に関する失敗典型例は2つに大別できます。
失敗例1:ビジュアルのレベルを合わせていない
1つはゼクシィなどの専門誌や専門サイトに載せているビジュアルと、自社サイトのビジュアルやサイトのテイストの落差です。ゼクシィに載っている写真ははっきりいって美しい、ユーザーの興味関心を十二分にかきたてるビジュアルです。ゼクシィを見たユーザーはそのビジュアルから会場の雰囲気を感じ取り、自分の感性に合う会場をいくつも選定し、その後その会場のWebサイトに向かいます。
しかしゼクシィのビジュアルと同等の雰囲気を感じさせてくれる会場や会社のWebサイトは多くはないように感じます。ありきたりな表現ですが、垢抜けないWebサイトも多く、せっかくゼクシィで高ぶった気持ちも、自社サイトでがっかりされては元も子もありません。Webサイトは実は3年前から変わっていない、といった会社は要注意ですよ。
失敗例2:無限スペースを活かしきれていない
もう1つは、ビジュアルの量です。ネットの特徴のひとつは、情報を提供する面積がほぼ無限であり、情報量を増やしてもさほどコストが増えるわけでもないことです。そのため、その会場のウリである施設、例えばチャペルの様子などをさまざまな角度から表現できます。
しかしチャペルの写真が1枚だけといったサイトも多く、インターネットの特徴を活かしておらずもったいなく感じます。また料理も、お品書きが載っているだけのサイトと、おいしそうな料理の写真がいくつも載っているサイトを比べてみれば、どちらが魅力的か一目瞭然です。
とあるサイトではウェディングドレスの画像をあえて大量に用意しています。ドレスの画像をユーザーに好きなだけ見てもらうことにより、興味を高めてもらい、来館予約に貢献できていると言います。
さて、Webサイトでよいイメージを持ってもらえれば十分か、と言えばそうではありませんよね。やはりWebサイトから来館予約や資料請求をしてもらいたいと思います。
