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第8回 Web2.0以降のデザイン・プロセス(前編)


デザイン手法の多様化

 こうしたWebの利用シーンの多様化を技術的側面から支えているのが、Webデザイン技術の進歩とその多様化です。ここで「デザイン」と言っているのは、単に「ヴィジュアル・デザイン」を指しているのではなく、「情報デザイン」や「CMS(Contents Management System)」など、バックエンドのシステムのデザインも含みます。ひとつのWebサイトのデザインだけではなく、その境界を飛び越えた、RSSフィードやブログパーツ、あるいはブックマークレットによる機能提供なども含めてよいでしょう。

Firefoxに見る、ブラウザの機能とデザイン

 さらに言うなら、いまやWebのデザイン範囲はブラウザの画面の中におさまらず、ブラウザそのものの機能のデザインという領域にさえ及んででいると言えます。たとえば、「Firefox」というブラウザは、拡張機能として以下のような機能がデザインされ、誰でも利用できるように提供されています。ユーザーはこの中から必要なものを選んで、使いやすいようにブラウザに組み込むことができるのです。

検索
翻訳
CSSなどのカスタマイズ支援
ブラウジングの補助
SEO支援
その他

 こうした拡張機能をデザインし提供することも、いまやユーザーや組織の要求を満たすための選択肢のひとつと言えるでしょう。また、Webへのデータの入出力も、これまでのようにPCやモバイルだけではなく、カーナビやゲーム機、iPod、TVチューナーなどを含めた、幅広い選択肢が生まれてきています。

 このように、ある限られた目的であっても、選択可能なデザインの幅はかつてとは比べようがないほど広がっています。こうしたWebをめぐる技術やデザインの多様化が、Webの利用シーンの多様化を支えているのです。

次のページ
「デザイナー中心のデザイン」から「ユーザー中心のデザイン」へ

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この記事の著者

棚橋 弘季(タナハシ ヒロキ)

芝浦工業大学工学部(建築学専攻)卒。マーケティング・リサーチ、Web開発等の仕事を経て2003年より株式会社ミツエーリンクスに。現在はWebを使ったマーケティングに関する企画や自社サービスの開発に従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/02/09 11:31 https://markezine.jp/article/detail/710

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