今回は、ネットショップオーナーの夢「年商1億円」を達成した「下町の焼酎屋 澤屋総本店」の庄司 岳さんの登場です。楽天市場で「月間MVP」や人気ランキングの上位に入るための極意とは? 後編はこちら。
店長紹介
庄司 岳(しょうじ・たかし)1969年5月11日生まれ。日本大学理工学部卒業。長年勤めた某IT企業を退職し、明治以来続く家業の老舗酒販店・株式会社サワヤ総本店に参画。(創業者の曾孫にあたる)。酒類業界が激変する中、「あえて本物の酒を売りたい」との思いから、
楽天市場店を2002年11月にオープンし、現在に至る。楽天市場の「月間MVP」、「週間MVP」を受賞。現在は店舗運営のかたわら、焼酎伝道師として焼酎の講演活動なども行い、全国に本格焼酎ファン拡大に尽力している。 Yahoo!ショッピング店は
こちら。
4代続く酒屋一族から誕生した楽天ショップ
澤屋総本店は、明治時代から続く酒屋ということですが、庄司さんで4代目なんですね。
はい。私の祖父は当時では珍しかった車を所有するほど裕福な生活を送っていたのですが、大正から昭和にかけての混乱期に破産して一文なしになりました。しかし、祖父はサラリーマンをしながら台東区の酒問屋へ就職、祖母が中心となって店を構え繁盛店へと育てていき、最盛期には番頭さんをはじめ10人程度の従業員を抱えるまでに盛り返しました。
一族の皆さんで団結して家業を盛り上げてこられたんですね。そんな中で庄司さんも自然とその一員として加わったという感じなのでしょうか。
ええ。祖父から酒類販売のノウハウの指導を受けた叔父が社長へ就任し、昭和52年にはコンビニエンス業界にも参入しました。その叔父に続いて、私を含めた孫たちが、新しいスタイルの酒屋をやってみたいと、2002年11月に楽天市場店をオープンしたんです。
代々続く酒屋業を盛り上げてきた皆さん。左から楽天市場店店長の庄司岳さん、
敏腕社長の奥倉勝己さん、足立本店店長の奥倉宏明さん。(写真提供:澤屋総本店)
インターネットという「新しい場」を選んだきっかけはなんだったのでしょうか。
今は酒類免許が緩和され、コンビニやスーパーなど、どこでも買える時代です。お酒が身近に買えるようになったのはいいことなんですが、本当のプロの販売店・販売員が少なくなってきているんです。
楽天市場店では、本当に「安くて旨い良い酒」を足で探し、自分たちの目で厳選し、お客様が安心して購入できる店を目指したのです。
「本物の酒を売りたい」という気持ちからネットショップを立ち上げた庄司さんから見て、今の焼酎ブームにはどのような印象を持っていますか?
形がどうあれ、本格焼酎が認知され、ひとつの地位を築いたことは大変喜ばしいことだと思います。17世紀に西方から伝来してきた焼酎が、400年の歴史をかけ、日本独自の酒文化として確立されたのが現在の本格焼酎です。それを支えてきた蔵人たちの真剣な姿勢や情熱を考えると、「本物の時代」といわれる現在、本格焼酎ブームとなっているのは、至極当然という気がしています。
多くの人にお酒を楽しんでもらうための専門店「下町の焼酎屋 澤屋総本店」楽天市場店。