調査会社のNielsenが運営するメディア情報サイト「MEDIAWEEK」が2月8日、検索エンジンマーケティングの普及のために設立された非営利団体Search Engine Marketing Professional Organization(SEMPO)が行った2006年の市場調査の概要を伝えた。調査に協力したのは、587の検索エージェンシーと広告主。
それによると、2006年に北米で費やされた検索エンジンマーケティングに関する費用の総額は、前年比62%増の94億ドルに達した。この流れは継続し、5年後の2011年には186億ドルに達すると予測している。ただし、この数字は、広告費と企業内の検索エンジン最適化費用の双方を合計したもので、SEMPO独自の算出方法によるもの。
Google、Yahoo!、MSNの検索エンジン3強の利用状況については、マーケティング担当者とエージェンシーの96%がGoogle AdWordsを利用していると回答し、圧倒的な強さを見せている。しかし、広告プラットフォーム「Panama」を2006年12月に新規顧客に向けてリリースしたYahoo!も86%の広告主が利用したと回答。また、MSNは大きく引き離されてはいるものの、68%の広告主が2006年にMSNを利用したと回答。MSNに関しては、「ROI(費用対効果)」に関しての評価が高いという。
同調査では、ブランド広告など、検索エンジンマーケティングにはまだ未成熟な市場が残されているとしている。また、調査を行ったSEMPOは2003年8月にSEMPO Japanを設立している。
調査レポート(サマリー):"Search Engine Marketing Is a Rocket: Spending Is Up 62%; Advertisers Spent a Total of $9.4 Billion in 2006, according to SEMPO Survey of SEM Industry"
参考資料:"Survey: $10 Bil. Spent on Search Marketing in '06" (MEDIAWEEK)