月額のネット広告予算:100万円未満の場合
月額Web広告予算が100万円未満でWebでの成果=コンバージョンを追い求める場合は、当然ですが出稿メディアの「選択と集中」が重要となってきます(モバイルに関しても同様です)。
コンバージョンに結びつきやすい層に広告のターゲットをフォーカスして出稿するわけですが、このような場合のメニューはSEM関連とアフィリエイト広告が中心になってくるのが現状と言えます。そのため、限られた予算を最大限効率的に活用するためにはSEM、アフィリエイトのノウハウと実績を持つ専門性の高い広告会社を選択するのがよいでしょう。
また、広告主側の作業量は増加しますが、それぞれに強みを持つ会社を使い分けるのもパフォーマンスを上げるためにはよい選択です。しかし、広告会社1社あたりの支払額は予算が分割されることで少なくなりますので、サービスレベルの低下が起こる可能性もあります。このようなケースでは、1社に予算を集中することで全体のパフォーマンスが上がる場合も考えられます。
例外として、マス広告を使ったプロモーションの連動として、100万円以下の予算でリスティング広告を実施といった場合は一括してキャンペーン全体を管理している広告会社に任せるほうが安心です。スケジュールの共有やクリエイティブロジックの共有など、発注先を分けることで面倒なタスクを回避することができるためです。
月額のネット広告予算:100万~1,000万の場合
ある程度の予算になると、SEM、アフィリエイトといった販促目的の手法以外も検討する段階となります。また、PCとモバイルのプロモーションを分けて考える必要も出てきます。
PCとモバイルは「インターネットを活用した広告」という意味では一括りにされがちですが、そこでのノウハウには大きな違いがあります。モバイルに強い広告会社はまだ少ないので、選定の際にモバイルへの対応や実績を確認したほうがよいでしょう。
また、このぐらいの予算となると、SEM、アフィリエイトで獲得できるコンバージョン数も頭打ちになってきます。LPO、EFOなどのコンバージョン率の改善ツールのノウハウやコンテンツ作成の能力など、集客からコンバージョンへつなげるサイト内の施策の充実度が代理店選びの指標となってきます。
メニューにおいてもSEM、アフィリエイト以外の獲得増加施策が必要になってきますので、ディスプレイ広告をはじめとする各種ネット広告メニューのノウハウが必要となってきます。そのため、ネット広告全般に関してのサービスとノウハウを持つ大手ネット広告会社にお願いするのが好ましいと言えるでしょう。