劇的!ビフォーアフター
さて、そんなわけで長々とご紹介してきたメルマガの作り方ですが、前編はここまで。残りは次回にゆだねることとして、仕上がったメルマガのサンプルを見てみましょう。
省力化して創刊当初はなるべくラクをしたい、という方は以下「ラクしたい人用」のサンプルが参考になると思います。
書き換えるべきところを極力減らしたシンプル構成。ヘッダも冒頭文も目次も、ほぼ書き換えいらず、手間いらず。本文を書くだけで精一杯だよ! というズボラな店長さんもこれならメルマガを続けられそうです。正直、コトウはこれでシトロンマガジンを2年発行し、メルマガ作成時間5分という、まったく自慢にならない最短記録まで樹立してしまいました。心を込めてメルマガを作っているのかどうか、まったく窺い知れません。
しかし、お店を開いたばかりでとてもメルマガまで手が回らない、副業店長なので執筆時間が取れない、だけどメルマガで新商品情報だけは周知したい、という場合には有効な「カタチ」だと思います。最初から無理に上を目指さずに、まずはラクにメルマガを発行することで自分の中に「メルマガを出す習慣」を作るのも大事なことです。
メルマガにもっと手をかけられる、もっと読まれたい・効果を上げたいという方はこの「もっと読まれたい人用」のサンプルをどうぞ。
前のサンプルと比較すると、全体にデザインは大人しくなっていますが、そのおかげで文字に目がいくようになっています。
件名には記号に囲まれた小見出しを付けて内容の一部を紹介することで開封率アップを狙い、ヘッダ部分は9行から5行に縮めました。しかしよく見ると号数や発行日も入り一手間かかっていることが分かります。ヘッダがシンプルで短くなったために、その下の文章にもすぐ目がいきます。ここにも時候の挨拶を含め、書き下ろし感が出るよう心がけ、一手間加えます。こうすることで「ああ、ここの文章は毎回変わる=読み物部分なんだな」と読者に暗に伝えることができます。2年も同じ冒頭文を書いていれば、慣れた読者は当然そこを飛ばし読みしますし、時間のないときはゴミ箱に直行させられてしまうかもしれません。
しかし、開いてすぐに読むべき文章があれば、そこに無意識に目がいきます。時にその内容が共感を呼んだり、興味を引くこともあるでしょう。これで読者に「読む姿勢」を作ってもらいやすくなるのです。
そして目次。これまで記事の順序が書いてあるだけだったスペースに、それぞれの記事の見出しが入りました。これで「イベントがあること」「割引販売されること」など、今回のメルマガで伝えようとしている主な事柄が一望できるようになりました。これで読者はこの下に続くメインコンテンツに誘導されてゆくのです。
以上、参考になりましたでしょうか。もう、ここまでの部分で後に続く記事が読まれるか否かは決まったも同然。あとは次回お話しする「本文の書き方のポイント」を押さえて執筆するだけです。
コトウはおかげさまでこのコラムを書きながら「行きがかり上」ショッピングカートを契約したり、「行きがかり上」メルマガをリニューアルしたり(ちなみに実際に発行されたシトロンマガジンのリニューアル号はコチラをご覧ください)とおかしな事になってきました。いいんです。「やってみせ、言ってきかせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ。by 山本五十六」です。男は背中で語るんです。そもそも男じゃないとかいうツッコミはいりません。いりませんってば。
次回も、まだまだメルマガの書き方について考えていきます。
あなたも「行きがかり上」メルマガを作り書き始めてしまいましょう。