「花火大会」というキーワードからビジネスを考える
では、いったいどうやって「花火大会」というキーワードからビジネスを始めるのか? これには、あるコツがある。
ビジネスとは、「お客の抱えている問題を解決する」ことである。この原則を忠実に守るのならば、まずキーワードからビジネスをはじめるのに最初に考えなければならないのは、「このキーワードを検索しているお客の悩みはなんなのか?」ということである。
「花火大会」に行くことを考えている人の、悩みとはどんなものだろうか? その答えは簡単だ。「花火は見たいけど、場所取りのために何時間も前から待っているのは嫌」ということに尽きる。
私自身も、花火大会を見に行きたいと思うが、いつも混雑や場所取りに時間をとられるのが嫌で嫌で仕方がないので、あきらめてしまっている口である。
そして、この問題を解決してあげれば、それはお金の取れるビジネスに変貌する。つまり、「場所取り代行業」をやればいいんである。
私がもし、2ヵ月後までに100万円の現金を作らなければ殺される」という状況だったら、学生アルバイトを組織して、1万円程度で「花火大会」というキーワード需要から、場所取り代行を希望をするお客をつかむ。決済はその場で現金をもらう。キーワード広告は「横浜花火大会の場所取り代行。費用1万円で最高の場所をキープ。希望があれば送迎も可」。こんな感じだ。検索数×クリック率10%、コンバージョン率0.5%程度でシミュレーションすれば、瞬間風速的に100万円、200万円を稼げることはかなり現実的であることがわかると思う。
「キーワードを検索するお客の『問題』をまず考えること」。これがキーワードマーケティングの本質である。
