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カリスマ店長・関口むつみのこれならわかる!集客の鉄則

第2回 集客は開店前からもうはじまっている(2) 前編


集客方法を知らないのは致命的!

 その知人のお店は、アジア服やアジア雑貨を扱ったお店でした。ある時、在庫をさばくために、大きなスタジアムで行われるフリーマーケットに出店したのですが、ネットで売れないのがウソのようによく売れたのです。

 そのときは、「商材が良いから、手に取ってもらえれば売れるんだ!」と思い込んでいましたが、実は違いました。出店料を支払い、フリーマーケットという集客力のある場所に出店したから、売上げをあげることが出来たんですね。何も告知していない空き地に出店していたら、売上げはゼロだったかもしれません。

 インターネットでお店を出す場合も同じで、ショッピングモールなどの集客力のある場所に、出店料などを支払い、ネットショップを開店すれば、そのモール自体に集客力があれば、お客様にご来店いただく可能性は高まります。

 しかし、誰もいない空き地のような場所に独自で店舗展開する場合は、必ず自分で集客をしなければお客様は来てくれません。つまり、開店してから、集客のことを検討するのではちょっと遅いのです。売れない時間は、たくさんの損失を生みます。人件費、在庫置き場、サーバ代、レンタルショッピングカート代etc…、特に流行りのある商材だった場合は不良在庫を抱えることになりかねません。

 私の場合は、情けなくてかなりひどい例ですが、集客方法を知らないまま開店をしてしまいました。商材は腐るものではありませんでしたが、季節のある商材で、売れる季節が限定されてしまいました。その結果、商材はほぼ不良在庫と化し、売上げはまったく無いのに、在庫置き場に借りていた場所代や諸経費は月々必ず出ていくため、自分たちの持ち出しが続きました。

 「初期投資だ」と恐ろしく甘い言葉でごまかしていましたが、最初から売上げが立っていれば、不必要な出費をする必要はなかったのです。

 事前に集客の準備をすることによって、開店直後から確実に売上げをあげることができます。楽rakuを開店した時は、計画的に開店したことによって、開店当初から売上げをあげることが出来ました。

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インターネットという土地での集客方法

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この記事の著者

関口 むつみ(セキグチ ムツミ)

1974年東京うまれ。化粧品販売、2トントラックのルートドライバーなどの職を 経たあと、LAN設置工事や社内サーバ管理など行う。 2003年に知人のネットショップ構築を支援したことがきっかけで、インターネット通販に興味を持つ。2004年7月、開店資金5万円で、ブログを利用したネットショップ「和食器益子焼販売 楽raku」を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/01/19 12:10 https://markezine.jp/article/detail/81

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