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レンタルサーバー徹底活用ガイド

現場に直撃「レンタルサーバーに求められる条件とは何か」


NTTPCコミュニケーションズ 岸氏

 そういう意味では業者がどのような会社なのかを知る必要があるだろう。NTTPCコミュニケーションズの充実したサービスを支えているのは、NTTグループならではの技術的バックボーンだ。

 サーバーの稼働率99.996%と一口に言いますが、この稼働率を他社よりもわずか0.001%でも上げるというのは、技術者にとって本当に大変なことなのです。それができるのはやはりNTTグループならではのノウハウの差といってよいでしょう。当社の技術陣はNTTグループならではの人材の厚みと、10年にわたる運用を支えているノウハウの豊富さで、業界でもトップクラスと自負しています」

「また一方では、システムに使用するハードウェアの品質にも高いレベルを保つように心がけています。たとえば他社などではサーバーにホワイトブランド(ノーブランド品)を使うところも多いのですが、当社はメーカーの正規品を自社で検証した上で導入しています。こうした自社内での検証を行える技術力にも、ぜひ注目していただきたいですね」と岸氏は語る。

 さらに運用開始後の障害対策も、同社独自の監視ツールを開発してネットワークの過負荷を早期に発見、停止前に負荷分散などの措置を取れる体制を築いている。データセンター構築からサーバー選定、構築・運用までを全て自社で持っているためブラックボックスの部分がなく、どのセグメントに問題が生じても迅速に対応できるのである。

 また技術サポート担当者とサーバー運用担当者が同じグループに所属しているため、不測の事態にも素早いチーム対応が可能だ。このように万全なユーザーサポート体制が整っているかどうかもサーバーホスティングに求められる条件だ。

中小企業や個人がサーバー運用から解放され、本業に専念できる環境を提供したい

 もしあなたが中小企業の経営者だったり、個人でサーバーを運用している場合は、考え直した方がいいかもしれない。

「現在も『WebARENA Suite2』のユーザーのほとんどが、中小企業やSOHOのお客様です。そういったお客様にとって、サーバーを自社内で抱えるというのは費用的にも手間の面でもコストが合わないことが多いのです。そこで私たちがサーバー管理に関するすべてをお引き受けすることで、お客様には本来の業務に専念していただこうという考えなのです」(岸氏)

 つまり、サーバーホスティングは企業の選択と集中のための、現代におけるひとつのツールなのだ。NTTPCコミュニケーションズでは、今後も中小企業を重点ユーザーとして、積極的にサポートしていきたいと考えている。

 Webサービスが高度化・複雑化し、以前にもまして高い可用性や信頼性が要求されつつある現在、ユーザー自身がサーバー管理を行う場合の負担はさらに重くなっている。セキュリティパッチひとつとっても、「適用を忘れた」、「適用したら停まってしまった」といった問題は日常茶飯事だ。こうした負担を減らし、安全で確実なサーバー運用を実現する上で、今後外部の専門家によるサーバーホスティングの活用は企業規模を問わず必須になっていくだろう。

サービスを提供する企業には万全の監視体制が求められる
(画像はNTTPCコミュニケーションズホームページより)

 セキュリティや障害対応だけではない。ちょっとした機能追加やサーバー増設にしても、自社で行うには人手もコストもかかる。『WebARENA Suite2』ならばそうした対応もすべてメニュー化され、明確な料金見積もりのもとでシステムアップの計画が立てられる。ちなみに月額基本料金は最低3,360円/月からとあって、SOHOの個人が最小限の規模から始めて、事業の拡大に合わせてそのつど追加・増設を行っていくといった、ビジネス規模に合わせた利用プランも柔軟に選択できるのは特筆すべき点だ。

「繰り返しになりますが、『WebARENA Suite2』を始め当社のサービスの基本は『セキュリティ』と『信頼性』です。安心してご利用いただけるサーバーホスティングサービスである点を今後も強くアピールして、個人から企業まで幅広くご利用いただければ嬉しいですね」と語る岸氏。その言葉に、かつては一部の大企業のものだった高品位サーバーホスティングが、ますます身近になってきたことを実感させられる。

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この記事の著者

Office Louge 工藤淳(オフィスローグ クドウアツシ)

IT系出版社勤務を経て独立、現在フリーランス。もともと文系出身なので、「非技術者が読んで意味がわかるか?」を考えながら書くのが得意。とはいうものの、楽器から建築、自動車まで何でも注文があれば書いてきたのが、気がついたらIT専門のような顔をして仕事をしているというのはナイショ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/03/29 16:37 https://markezine.jp/article/detail/868

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