楽天市場に出店した理由と今後の河内屋
編集部
曽根原さんはそういった、お酒に対して色々思い入れがある、とのことですが、もともと河内屋さんはネットショップの前に店舗ありきだったんですか。
曽根原
そうですね、店舗で言えば関東近郊にその当時で10店舗ほど実店舗がありました。現在は40店舗ほどに増えています。
編集部
では、楽天に出店する前にすでに「ディスカウントショップ河内屋」というものがもともとあったんですね。楽天に出店されたのは1999年とのことですが、かなり早いですよね、時期的に。
曽根原
早いほうかもしれませね。
編集部
なぜですか?
曽根原
なぜって言われると(笑)。関東近郊に店舗がいくつもあるのに、なぜネットショップなのか、ということで言うと、日本中のお客様に世界中の美味しいお酒を紹介していきたいと思ったんです。
編集部
なるほど。海外はどうですか?
曽根原
海外からの問い合わせは非常に多いです。日本にしかないお酒やこだわりのお酒も多いので…。実際に生産国の方から逆に買いたいという問い合わせまできます。ただ、割れ物ですし発送や税金・決済などの問題もありますので今後の課題です。
編集部
なるほどー。日本中にいろんなお酒を知っていただきたいという感じなんですね。
曽根原
当店の場合、何でもやると言うよりは、絞ってやっています。今、お酒のネットショップと言えばデイリーで飲まれるようなワインを中心でやっている店が多いですが、河内屋の場合は、とにかく自分が好きなウイスキーやビール、シャンパンなどにこだわってやっていきたいんです。
編集部
出店するにあたって楽天を選んだ理由はなんですか?
曽根原
もともと自社サイトも持っていたんですけど、基本的にはシステムが使いやすいということで楽天を選びました。楽天だからいいとか、楽天じゃなくてはダメということは当時特になくて、使いやすいシステムと、モールとしての露出もあったので。
編集部
1999年当時ですとナローバンドの時代だったと思うのですが、ユーザーさんに対して当時何か配慮とかしていらっしゃいました?
曽根原
重い画像だと表示に時間がかかるなどもあったんですけれども、実際僕らもそれほどオンラインショップ運営に対して精通していたかというとそうでもないので、試行錯誤の中お客様に負担をかけた部分もあったんじゃないかと思います。ただ、店舗を運営するにあたって、お客様がより快適にお使いいただけるようにということは、いつでも考えております。お客様が何を一番喜ぶだろうか、と言うことを考えてやってきました。それと今ちょっとここで店舗運営の大幅改革をしようか、と考えております。
編集部
それはどういったことでしょうか?
曽根原
例えば、お客様が今注文すると、そのご注文番号で、「いつ届くのか?」、「頼んだ品は、今どうなってるのか?」が、ご注文時からご注文の品の状況がリアルタイムでわかりストレスを感じず安心してお買い物をいただけるシステムを構築するとかですね。今年中にスタートする予定です。8月を目処に動いております。
編集部
なるほど、それは便利そうですね。他には何かありますか?
曽根原
うちにはソムリエだけでなく更に専門的なシニアソムリエや利き酒師などの有資格者が多数常駐し対応させていただいております。お酒には食との相性っていうのがあるので。そういう点で、お客様が河内屋に求めているものが「お酒以外のもの」であることも頭に入れて販売だけでない食に関するライフスタイルの提案をしながら運営していきたいと思っています。
編集部
では、その際には楽天はやめてしまうのですか?
曽根原
いえ、楽天は続けます。楽天さんは楽天さんで集客の面などにしても単店ではできない、とても素晴らしいもの持っていると思うんですよ。モールの良さって言うか。ただ、逆に自社サイトでなければできないサービスがあるっていうのも事実だと思うんです。モール内では、できないサービスでも自社サイトならできることはありますから。
編集部
それは非常に楽しみですねー。どんなサービスが始まるんだろう。河内屋さんだったら面白いことやってくれそう(笑)。
曽根原
そういっていただけると嬉しいですね。河内屋にはせっかく有資格者も沢山いますので、お客様に楽しんでいただけるサービスを提供していきたいですね。それと、お酒って嗜好品なので。あまり押し付けがましくないようにしたいんです。「買って、買って」という形ではなくて、いつもの酒屋さんとして楽しんでいただければと思っています。また、メールマガジンも『美味しいワインに合うチーズメルマガ』など今後はいろんなスタイルで配信して行きたいと思っていますね。
編集部
その辺のシステム構築みたいなものは、外注されているんですか?
曽根原
基本的にはプロにお任せするようにしました。自分達の考えを形にしてくれる方にお願いしています。目指すのは24時間365日対応の可能なサイトですね。12月の繁忙期までには、ある程度の形にしたいですね。
編集部
その際には是非利用させていただきたいですねー。
曽根原
ありがとうございます(笑)。