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MarkeZine編集部が行く!ネットショップオーナー探訪

第1回 「お酒の大型専門店 河内屋」


もはや私たちの生活からは切っても切り離せなくなってしまった「ネットショップ」。このコーナーではそんなネットショップのオーナーさんにネットショップ運営のアレコレをインタビューしていきます。 第1回は、お酒のネットショップとしては最大手と言っても過言ではない「お酒の大型専門店 河内屋」のオーナー、曽根原氏にお話をうかがってきました!

インタビュー相手
「お酒の大型専門店 河内屋」オーナー 曽根原 千秀
1999年に楽天に出店。2003年には楽天市場洋酒ランキングを独占状態!2005年12月には楽天「週間MVP~ショップ・オブ・ザ・ウィーク~」、ならびに「第1週、ワイン・ジャンル賞」受賞。TV・雑誌等で世界中のおいしい洋酒と健康で旬なお酒の話題情報発信基地として知られている。

河内屋の歴史と曽根原氏のお酒への「思い入れ」

編集部
本日はよろしくお願いいたします。
曽根原
お願いいたします。
編集部
早速ですが、曽根原さんは「ライダー」という肩書きでメールマガジンを書いていらしたとのことですが、由来はなんですか?
曽根原
うちは1999年に楽天市場にネットショップをオープンしたのですが、自分が当時、オフの日にはバイクに乗ってすごしていた事などもあってそういった自分のライフスタイルにお客様に親しみをもっていただき、自然なお客様と同じ目線でお酒のアナウンスができたらと思いまして、そのようなニックネームで書いていました。
編集部
あははは、なるほど。ところで、今「1999年開店」とおっしゃいましたが、「ネットショップ河内屋」の歴史が始まる1999年、河内屋に何があったのですか?ネットショップという新たな展開を考えたきっかけは何だったのでしょう。
曽根原
今もそうなんですが、自分は当時、洋酒を中心に日本中の酒屋さんにお酒を卸していた河内屋の輸入部門の責任者だったんですね。ネットの世界では酒販店は、ちらほらとオープンしだしていたくらいでまだまだ競争とかも皆無にちかく、オークションなどでも、ちょっと市場価格とかけ離れた高額で取引されているような頃だったんです。当時は仕事柄おそらく何処よりも洋酒の商品情報や価格情報が入る立場にいたので、果たしてコレが洋酒の適正な販売価格かなぁ、ずれていないかな、こういうのってちょっと違うよね、という思いがありまして、洋酒も、もっと手ごろな価格で楽しんでもらいたよね、という気持ちでネットショップをオープンしたという感じですね。
編集部
なるほどー。
曽根原
オープン時の店名は「元祖酒ディスカウントショップ 河内屋」。もともと日本でお酒を自由な価格で販売できる、きっかけ作ったのが河内屋だったんです。今でこそ、いろいろなお店でお酒を安く買うことができますが、当時は定価でなく自由価格でお酒を販売することは既得権による免許制の保守的な酒業界の世界ではありえないような時代でした。自由価格で販売する事、すなわち安売りをしているとみなされ取引停止にさせられるなどの障害も多く、仕入ルートの開拓に世界中を飛び回るようになり世界中のお酒の情報がいち早く入るようになったんですね。
編集部
至極個人的なことで申し訳ないのですが、わたし、お酒大好きで、河内屋さんで売られている洋酒なんかは非常に適正価格だなぁと思って見させていただきました。例えばラフロイグにしても、10年からカスクから30年、そしてボトラーズと、値段とともに品揃えも素晴らしいですね。
曽根原
ありがとうございます。とにかく販売している自分たちが自信を持ってオススメできるお酒で、お客様に楽しんでもらえたらと価格は、もちろんですが品揃えにはこだわっています。実際に自分達も飲みたくなるようなお酒に特にこだわって品揃えしています。ある意味かなり偏ってますけどね(笑)。
編集部
ビールなんかもあまり日本では手に入らない銘柄をおいてらっしゃいますよね。
曽根原
はい。最近ではベルギービールなどが人気なんですが、生産量が少ないところが多くビジネスベースにならないため、日本で手に入る銘柄が決まっちゃうんですね。修道院でつくっているビールはトラピストビールと呼ばれ人気なんですが特に生産量が少なく日本では、ほぼ手に入らないのでそういったビールなどは直接現地から直輸入するようにしています。
編集部
シメイとかですか。
曽根原
そう、シメイ。ただ、シメイも今はどこでも手にはいるんですけど、そのシメイ修道院の併設の直営カフェでしか飲めない、修道士が普段飲むようなものが実はあるんですよ。シメイブラックって言って。
編集部
えっ、ブラックなんてあるんですか?日本で手に入るのって、赤と青と白ですよね。
曽根原
ふつうのシメイって毎日修道士が楽しむには重い味わいじゃないですか。そこで修道士たちが普段から気軽に楽しめるような軽めのシメイブラックがあるんです。ベルギーのシメイ修道院併設直営カフェでは、昼間から近所のおばさんとかが来て楽しんでたりするんですよね。そういった日本では普通手に入らないビールにこだわって輸入しています。
編集部
わぁ、それは飲んでみたいです。
曽根原
他にも世界的で一番有名なビールのライターがベルギー最強のビールと評される修道院ビールがあるんですけど、これはアルコール度数が10度以上あるんですね。そもそも修道院っていうのは自分たちが修行する場でありビールを生産することは生活の糧なので生活できるギリギリの収入分までしかそれ以上は無理にビールを作らないそうなんですね。だからそういうビールは、毎日売っていなくて不定期販売で買いに行っても仕入れられるのは本当にわずかで、1日数ケースしか販売してくれない。ただ、単に自分たちが飲みたいからと言うのもあるんですが、そういった飲みたくても手に入らないようなビールは無理してでも探し出して輸入しています。だから入荷すると、すぐ全品試飲しちゃいます。実際にラフロイグなんかもそうなんですが僕が感銘を受けたウイスキーのひとつなので、ウイスキーの聖地といわれる生産地アイラ島の蒸留所まで行ったりして、より品揃えにこだわっています。他にもビールではギネスが好きなのでアイルランドのダブリン本社ギネス工場まで行って品質含めてこだわっています。ある意味偏っていますが自分が絶対オススメできるお酒を中心に品揃えしてます。ホームページでもライダーの旅と称し各お酒の生産地の様子をアナウンスしてたり壁紙ダウンロードサービスしているので、ぜひ、ご覧ください。

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/01 19:06 https://markezine.jp/article/detail/86

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