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MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZine編集部が行く!ネットショップオーナー探訪

第1回 「お酒の大型専門店 河内屋」


ECショップの「Web2.0」化

編集部
最近の流れで、ECショップで変わったことってありますか?ちょっとネタ的にもう古いですけれど、Web2.0化っていうか。そういう流れって感じますか?
曽根原
そうですねえ。昔と違って今はショップを運営するにあたっての情報交換がオンライン上で活発になり、更に簡単にされるようになりショップのスキルアップが、かなり加速しています。
編集部
なるほど。
曽根原
僕は実質1000社くらいが参加している日本最大規模のネットショップ相互扶助団体のNPO法人の全国イーコマース協議会に参加してネットショップ・インターネット事業者の交流と技術向上や運営に対しての情報交換をしています。
編集部
え、1000社!?そ、それはショップオーナーさんが入っているんですか?
曽根原
オーナーだけではありませんね。コンサルタントの方やウェブ構築の方だとか、そういったネット関連企業の方々も参加しています。そこでは、店舗が望んでいるものをモールさんがどういう形で受け止めているのか、で、それに対してどういうサポート企業さんたちがシステムシェアをしてくれるのか、そういう形の情報交換が一箇所でできるようになってきています。参加しているモールさんにとっても店舗サポート企業さんにとってもネットショップさんにとっても、それぞれのメリットがある会だと思います。私はその理事も兼務していますが、オンライン上だけでなくオフ会みたいな情報交換親睦会を最低でも1ヶ月に一回くらいやっています。すごく面白いですよ。
編集部
そ、それってMarkeZineも参加できちゃったりするんですか?
曽根原
ええ、もちろん。今度いらしてくださいよ。色んな可能性を探っていく会なので。あ、自分、資料持ってこようと思っていたんですけど、忘れちゃいました(笑)。「相互扶助の会」で検索すれば出てくると思いますよー。

HTMLタグなんか打てなくてもECショップは運営できる!

曽根原
僕は販売に関することに関してはすごい情熱を持っていますし、商品についても情報を持っているつもりなんですけれど、じつはHTMLタグ、できないんですよ(笑)。
編集部
あはははは。楽天の方はそういう方多いそうですね。
曽根原
ええ、僕なんかいまだに改行タグとセンターしか打てないですよ(笑)。でも、そういう人であってもECショップはできるということで。
編集部
あの、ちょっと気になったんですけれど、ショップの収益と実店舗の収益の比率ってどのくらいなんですか?
曽根原
えっとですね、うちってお酒でもかなり特殊なものしかやっていないんで、収益性についてはだいぶ違いますね。売っているものや売り方が違うんで。
編集部
はは、なるほど。そうか。ドンペリとモルツじゃ全然違いますもんね。
曽根原
ええ、ビールにしても、うちはネットショップでは国産ビールって売っていないので。基本的には店舗で売っているものは売っていないんですね。店舗で売っているものとの自社競合っていうのもありますから。あとはまぁ、例えばアサヒのスーパードライ。あれなんかはネットショップでなくても何処でも買えるじゃないですか。今後やっていく可能性がないとは言いませんが、今のところはやっていません。お客様より要望があれば検討します。
編集部
じゃあ、収益の面では実店舗とネットショップとでは別の収益性でやっているっていう感じですね。
曽根原
そうですね。収益面で考えると取り扱い品がまったく違っています。よくロングテール、ニッパチの法則とか言われますが20:80の法則の80の部分を実店舗で取り扱い20の部分について、ネット店舗で補うといったイメージです。その為、より専門的なお酒の取り扱いが増えるのでよりお客さんにどれくらい楽しんでいただけるかというところに気をつかっています。特に酒屋って日本中に多いので。そのなかで、どこよりも速く新しいお酒の情報が手に入るっていう優位性をみて店舗作りはしてきたつもりではありますね。
編集部
ちょっと込み入った話になりますが。ネットショップ単体の売り上げってどのくらいなんですか?ぶっちゃけると。
曽根原
そうですねぇ…いいですよ?かなり。繁栄期なんかはやっぱり相当行きますね。数字はまぁ、伏せましょう(笑)。
編集部
なかなかということですね。
曽根原
あはは(笑)。ただ、お酒、特に洋酒って、月に何回も買うものではないでしょう。やはり一番は12月ですね。その時期に合わせて仕入れのサイクルを作っています。ただ、ワインなどの取扱の要望が最近多いので、お客様の望んでいるジャンルのお酒については力を入れていきたいですね。他の酒販店で河内屋より売上があるところも実際にありますし。「他の店ができることは自分の店舗でもできる」と思って今期は売り上げでも一番を狙ってやっていっていますね。
編集部
そうですねえ、晩酌にドンペリっていうのは…どこの誰かはやっているのでしょうが…(笑)。
曽根原
そうですね(笑)。で、あとは楽天アフィリエイトですね。アフィリエイト経由の売り上げををチェックしてみると、2億5千万円くらいの売り上げがあったんですね。ただ、現在アフィリエイト料率自体は河内屋はそんなに高くないんですが、お客様がポイントでなくて河内屋を紹介していただいているっていうことなんですよね。そこも注目して河内屋を紹介してくれるアフィリエイターさんに何かタイアップできないか考えていきたいです。

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「自分でも買いたい」ものを「売る」

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/01 19:06 https://markezine.jp/article/detail/86

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