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事例から読み解くユーザービリティ改善の勘所

MarkeZineを検証! ユーザビリティ改善大作戦


本文量のバランスが悪い場合がある

 【改善ポイント3  記事1ページ目の本文量が少ない場合に、本文が目立たない】

 サイトの主な利用目的として、記事の閲覧があります。『MarkeZine』では、基本レイアウトとして、図のようにタイトルの下にリード文、そして本文と続きます。ひとつの記事は3ページほどに分かれて提供されています。

MarkeZineの基本レイアウト

 記事エリアを見ると、タイトル、リード文エリアと記事の公開から一定期間経つと表示されるログイン関連の注意書きに本文が挟まれています。このレイアウトでは、1ページ目に掲載されている本文量があまり長くなかったり、図が含まれていない場合、赤字で強調されているログインのお知らせが目立っています。

 そのため、サイトに慣れていない新規ユーザーは1ページ目に本文が存在していることに気づかずにログインをしなければ閲覧できないと閲覧をあきらめてしまう可能性もあります。

 これはユーザーインターフェイスの設計上の問題になりますが、記事とログイン説明の間に余裕を持たせてレイアウトする、各情報にプライオリティ付けを行った上でフォントサイズや色を利用するなどで改善することができます。

 また、ノートPCなど、小さい画面で閲覧するユーザーに対する配慮も必要でしょう。ブラウザ上で一度に表示できる画面が狭く、上部のタイトル、リード文のエリアまでしかはじめに表示できない場合があります。

 その場合は、記事を読み進めていく上で、2ページ目、3ページ目と本文の記事内容は変わっているにも関わらず、常にページ上部で記事共通のタイトル、リード文エリアが表示されてしまうため、ページ内容が変わったのかどうかを把握しづらいという情報が生じています。

 リード文は記事の1ページのみに掲載して、次ページ以降は本文をすぐに読めるようにするとよいでしょう。

 このように、サイトのターゲットユーザー、そしてユーザーの利用状況を明確にすることで、ユーザーの要求事項やサイトの設計上に生じるユーザビリティ上の問題点、課題の把握が可能になります。つまり、“ターゲットユーザーを理解する”ことが、ユーザビリティ向上のための第一歩なのです。

 編集部ではこの記事での分析を元に、サイトのユーザービリティを改善していく予定です。また、改善の結果、記事の内容が、実際とそぐわなくなる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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この記事の著者

矢野 絵美(ヤノ エミ)

中央大学大学院理工学研究科で感性工学を専攻。修了後、株式会社ミツエーリンクスに入社。現在はWebアナリストとして、アクセスログ解析やユーザビリティに関するサービスを担当している。これまでに、80社を超える大手企業サイトの診断・コンサルティングを実施している。
日本感性工学会 会員。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/03/21 00:09 https://markezine.jp/article/detail/872

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