シルバーエッグ・テクノロジーは、日本初のレコメンドサービス専門企業として1998年に設立され、2003年には日本で初めてのレコメンドサービスであるアイジェント ASPを提供している。アイジェント ASPは、株式会社千趣会、株式会社ニッセン、株式会社ファンケルなど、日本の大手通販に採用されている。
今回、同社が発表したアイジェントECは、アイジェント ASPをバージョンアップさせたレコメンドサービスとなる。
アイジェント ASPのエンジンは、嗜好パターンのグループ化をする「協調フィルタリング」、ある商品が好まれる確率を統計的に予測する「ベイズ理論」、レコメンドする商品をリアルタイムに計算する「相関のリアルタイム更新」という3つの技術をベースとしていたが、アイジェントECでは、これらの技術に加え、ユーザーの経路を個別にリアルタイムで追跡し予測を行う「パス・ディペンデンシー」、ユーザーの行動を学習する「強化学習」という技術が加わることになる。
アイジェントECの発表にあたり、シルバーエッグ・テクノロジーのセールマーケティング・ディレクターである増田氏は「広告予算が減少傾向の中、サイト来訪者へ適切な情報を出すニーズが高っています。また、弊社がレコメンドサービスの提供を開始した当時に比べ、トラフィックの量が膨大となったためかなり精度の高いレコメンドができる環境となっています。弊社のサービスは大手通販さんの実績もあり信頼性は高いと思っています。売上アップを狙うECサイトさんのお手伝いをしていきたいですね」と語った。
なお、アイジェントECの利用料は、初期設定は無料。月額料金は成功報酬に応じた従量課金でレコメンド経由の売上金額の5%(税別)となる。
【関連記事】
・ヴィレッジヴァンガード オンライン、レコメンドメールの自動配信システム導入
・カカクコムがTwitter活用、お手軽レコメンドやボットによる情報提供も
・「goo求人&転職」、ユーザーの行動履歴から仕事情報をレコメンドする実証実験スタート
・友だちみたいに映画をオススメしてくれる、検索・レコメンドサービス「ぐにゅナビ」
・ダブルクリック、行動履歴にもとづくレコメンドメールの自動配信サービスを提供