モバイルサイトの決済手段としての普及が進むWebMoney
「今日のセッションの目的は2つある。一つはWebMoneyを知ってもらうこと。そしてもう一つがWebMoneyを使ってもらうことだ」──ウェブマネー 営業部セールスマーケティング課課長の大工原秀和氏は自らのセッションをこのように切り出した。当日の参加者の中で「ウェブマネーを使ったことがある人」という問いに手を挙げたのはほんのわずかだったが、WebMoneyはすでに多くのサイトで導入が進んでいる決済手段の一つである。
WebMoneyの加盟サイトは1800社以上
「WebMoney」とはインターネット専用のプリペイド式電子マネーである。一般的には電子マネーと聞いて、SUICAやPASMOなどを思い浮かべる人も多いかもしれない。実は、電子マネーにはいくつか種類がある。SUICAやPASMOのようにカード自体にお金をチャージするタイプはストアドバリュー型と呼ばれる。一方、WebMoneyはサーバー管理型と呼ばれるタイプに分類される。
WebMoneyの仕組みを簡単に説明しよう。ユーザーは、まず全国のコンビニエンスストアなどの販売店でWebMoneyを購入する。この際に発行されるバウチャー(クーポン券)に記載された16桁の英数字を、加盟サイトの支払画面に入力することで決済が完了するという仕組みだ。加盟サイトは既に1800社を超えており、特にケータイの勝手サイトでの導入が進んでいる。モバゲータウン(ディー・エヌ・エー)やヒトカラ(セガ)、ゲームコロニーな生活PLUS(コロプラ)などはその一例。これらのサイトでは、アイテムやポイントを購入する際にWebMoneyが利用できる。