競争激化を生き残るカギは、タイムリーなサービス展開
2001年以来、モバイルソリューション事業を展開するテンダは、400件のキャリア公式サイト、250件のJava/iPhoneアプリ、100件を超えるFlashゲームなど豊富な開発経験と運用実績を持つ企業だ。
同社専務取締役の吉村氏が最初に取り上げたのはモバイルビジネスの動向だった。同氏によれば、コンテンツ市場、EC市場には成長の余地が残されているものの、参入企業の増加によってサイトあたりの売上は下降しており、今後ますます競争は激化するという。
厳しい市場環境の中でモバイルビジネスを成功させるためには、「モバイルの特徴を理解する」「タイミングを逃さない」「常に飽きさせない工夫をする」という3点をおさえる必要があるという。小予算でタイムリーなサービス展開を行うことが、モバイルビジネスの鍵となるというわけだ。
モバイルサイトにおけるコストの大半は運用フェーズ
ただし、新規サービスを開始するにあたって、多くの企業がいくつかの壁に直面することも事実だ。サイト構築時の障害要素を大別すると、「ナレッジの問題」「十分な予算が取れない」「モバイルサイトの効果がわかりにくい」に収斂させることができる。サイトを構築した後も、担当者には運用コストという悩みが付きまとう。同社の調べでは、システムコストの内訳は、運用保守:64%、サイト改修:20%、サイト構築費:16%となっており、実に運用フェーズでの費用が84%を占めている。
モバイルサイトの構築や運用における障害の解決策として同社が提案するのがモバイル向けCMS「Mobile Krei」だ。各種リソースの一元管理により運用保守の効率化を行うほか、CMS形式を採用することでサイト改修など運用フェーズでかかるコストを半減できるという。