目に見えるスペースが限られるECサイトでは、商品の見せ方が重要
ECサイトは実店舗と異なり、実際に商品を陳列するスペースが必要ない。つまり、理論上ではECサイト内に商品を無限に陳列することが可能となる。一方で、ECサイトの欠点としては、商品を見せられるエリアが少ない。トップページやカテゴリトップなど、ユーザーの目に触れることの多いエリアが限られてしまうため、店舗に比べると商品の露出の差が激しくなる点が挙げられる。
実際には運営の手間やコストを考えると、取り扱いできる商品を限定していく必要もある。ではどういった商品を扱い、どのように商品を見せるべきなのだろうか? 今回はそのヒントの1つとして、ブログクチコミサーチを用いてブログに書き込まれているユーザーの声を活かすことを考える。
仮にあなたの運営するECサイトで「さまざまな機能がつまったデジタル時計」を仕入れることになったとき、Sunnto(スント)とG-SHOCK(ジーショック)という2つの商品が候補に上がったとしよう。
Sunntoはフィンランドのメーカーである。このメーカーは、スキー、ハイキング、ダイビング、セーリング、ゴルフなど多種多様なスポーツに精通した時計を製造/販売しているブランドだ。一方、G-SHOCKはいわずと知れた国内外におけるハイテク時計の一流メーカーのブランドである。この2つのブランドについて、ブログクチコミデータをからユーザーのニーズを確かめ、ECサイトにおいてどのように商品を見せるべきかを検討する。