クチコミ内容から分かる「ユーザーが商品に求めているニーズ」
クチコミデータにより、それぞれの商品に特性があることが見えてくる。下記図2は同期間(2009年8月初旬から9月中旬)において、Sunnto、G-SHOCKと共に記載されている言葉(関連語)を集計した結果である。
まずSunntoの関連語を分析する。図2で紫色になっている言葉は、機能に関する言葉である。図2を見て分かるように、Sunntoは「コンパス」「心拍センサー」「高度計」「スポーツ用品」などのスポーツ時に活用するような多機能な面を語る関連語が目立つ。これにより、ユーザーがSunntoに求めているものはこれら高機能の商品であることがわかった。
同様に、G-SHOCKと共に書かれている関連語を分析する。橙色は価格に関する言葉、青色は楽天に関する言葉である。図2から分かるように、G-SHOCKについては機能面というよりも、価格に重きを置いている可能性が高い。また、楽天の書き込みは、楽天市場のアフィリエイトであり、既にECサイトで多く販売されていることが分かる。
上記の結果より、限られた売り場において、ユーザーへ訴求する際、
- Sunnto…豊富な機能面、スポーツ的な要素を前面に押し出す
- G-SHOCK…価格訴求、新製品情報を積極的に出す
といった手法が有効である可能性が高いと言える。
これら情報をTOPページや商品ページのクリエイティブ(デザインやキャッチコピー)を制作する際考慮してみてはどうだろうか。
以上の結果から、ブログに書かれている内容がすべてではないが、ブログをはじめとするソーシャルデータにはユーザーの生の声が書かれている。これらのデータを活用し、マーチャンダイジングやクリエイティブの参考にする方法も有効である、と言えるのではなかろうか。