「2006年度 BBCoach Project」の第二次審査及び表彰式が3月26日に銀座アップルストアー3階シアタールームにて開催された。BBCoach Projectは、有限会社ラウンドテーブルコムが主催するインターネットを使ってチームを結成した十代のクリエイターたちとそれを応援する学習コーチが一体となってデジタルコンテンツを作るというプロジェクトだ。若さと経験の融合から生まれるプレゼンテーションが売りだ。
今年で4回目を迎えたBBCoach Projectで大賞を受賞したのは、東京都立戸山高等学校の「AliCE Prey Doll」だ。この作品は「不思議の国のアリス」などの童話をベースにしたホラーアドベンチャーゲーム。物語を読み進める形式で、選んだ選択肢でエンディングが変わっていく。BBCoach Projectの特徴は、Webを生かして、離れた場所の制作者たちがチームを作って共同活動を行っていくところだ。この作品も同校の別々のクラスに所属する生徒3人が、音楽・シナリオ・総括と役割分担をして作成された。作品のストーリーは、審査員として参加したサイバー大学の石田晴久氏(取締役兼IT総合学部長)が「力の入った大作で、ぜひ他のコンテストにも応募してほしい」というほどの出来で、またサウンドもクオリティが高くストーリーを引き立てていた。将来が楽しみなクリエイターの誕生に会場からも惜しみない拍手が送られた。
今回は学生は高校生だけの参加だったが、BBCoach Projectを主催したラウンドテーブルコムの柳沢富夫代表取締役は、「次回から大学生の参加も呼びかけようと思っている」と来年の構想を語った。