位置ゲー「コロプラ」はモバイルの特長を活かした革命的ゲーム
いま、あるケータイゲームが社会人を中心に、熱い注目を集めているのをご存じだろうか。携帯位置情報ゲーム「コロニーな生活☆PULS」、通称「コロプラ」だ。
コロプラについて簡単に説明しよう。これは、「携帯」+「位置情報」+「エンターテインメント」を融合させた、新感覚のコミュニケーションゲーム。プレイヤーはゲームを始めると、自分だけの街=「コロニー」を持つことになり、ここに水、酸素、食料を用意すると住人が住み始め、人口が増えていく。
また、プレイヤー(コロニー)が移動した距離は位置登録を行うことで、ゲーム内で流通する仮想通貨「プラ」に換金。たとえば1km移動すれば、1プラが獲得できる。ユーザーはこれを使い資源を用意したり、コロニーを発展させることができる数千種類以上のアイテムを購入できる。よって、通勤など普段の移動距離が長かったり、営業マンなど動き回る人ほど有利というわけだ。これが、社会人にウケた理由の1つ。これまでの街づくりゲームと、一線を画す部分だ。
エンタメ要素もふんだんに盛り込まれている。コロニーには一定周期で隕石が墜落。フィールドを破壊してしまう。これを逃れるには、現実で1㎞以上を移動しなければなかったり、コロニーを荒らす「わらし」に憑かれたら、アイテムを使ってお祓いをする必要もある。
また、位置登録を行えば、東京であれば「東京のおいしい水」など、プラを消費して購入できるお土産も存在。特定の地域でしか手に入らないものも多くあり、これらを友達に配ったり交換したりすることも可能だ。
さらに、各都道府県はいくつかの地域に分割。各地域で位置登録を行い、一定以上の「地域スタンプ」を獲得すると、都道府県のスタンプが得られる。スタンプラリーとして遊ぶこともできるのだ。しかも、実世界でプレイヤーの近くにいる「ご近所コロニー」とはチャット感覚で交信もできるので、コミュニケーションツールとしても楽しめる。「コロプラ」とはまさに、モバイルの長所を活かしきったゲームと言って過言でないだろう。
このように、エンタメ性に秀でた位置情報ゲームである「コロプラ」。2010年2月現在で、参加ユーザーは90万人以上、月間PVは10億以上と、巨大サイトに成長した が、その原点は、たった1人の男性の思いつきから生まれたものだという。その人が、株式会社コロプラ(以下、コロプラ社)の代表取締役・馬場功淳氏だ。 ここでは馬場氏に、コロプラ誕生秘話、また、今日までの経緯、コロプラ社が求める人材像についてお話をうかがった。(次ページへ続く)