PC派とケータイ派、その消費意識の違い
今回の調査は、昨年5月に1都3県の12~69歳の男女を対象に行われ、1万963サンプルを回収した。インターネットにアクセスする手段としてPCを使う「PC派」、携帯電話を使う「ケータイ派」のうち、ケータイ派が多い18~24歳男女でも、PC派が86.4%と圧倒的多数を占めている。
PC派とケータイ派の消費意識や消費行動を比較すると、PC派は「実用的なもの」を選び、「性能・機能重視」の傾向があり、「古くても使えなくなるまで買い替えない」「調べてから買う」などの慎重さが見られた。またケータイ派はショッピング自体を楽しみ衝動買いも辞さないが、デザインや流行に敏感で、クチコミ傾向も高いなどの特徴がある。
1日の時系列で見る、メディア接触状況
利用の多い上位3つのメディアを1日の生活時間流れに沿って分析したところ、ターゲットごとにメディア接触状況が大きく異なっていることがわかった。たとえば、高校生はほぼ1日中ケータイを利用しているが、男子高校生は放課後から寝るまでの間は、友だちとのおしゃべり、パソコン、テレビとの接触が多くなっている。
また、30・40代の男性(配偶者あり)と同年代の有職女性を比べると、高校生よりも大きく携帯の利用が減り、限られた時間に効率的にメディアを使い分けている様子がうかがえる。
50代以上の男性と女性では、携帯が上位に来ることはまったくなく、テレビ、新聞が浮上。男性は日中ラジオの利用が増えているのが特徴的だ。
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