口コミを生み出すためのベストプラクティス
では、実際に口コミを広めるためには、検索エンジンやソーシャルメディアからのアクセスをどのように解析し、そのデータをどう活用していけば良いのだろうか? セッションの後半では、ディスカバリー・チャンネルなどで有名なDiscovery Communications社のデジタルメディア部門で解析を担当しているフランシス・ラベール氏が登壇し、同社が運営する「HowStuffWorks.com」での事例やTipsを紹介した。


HowStuffWorks.comでのコンテンツ評価指標
まず、HowStuffWorks.comでは、サイト内のコンテンツを「記事」「ブログ記事」「リスト」「Q&A」「ビデオ」などのジャンルに分類し、その価値を次の3つの数値を基準にして評価している。
- 自然検索による流入数
- PV
- そのページが発生させた追加のページビュー数
(サイト内を遷移することによって発生したページビュー数)
特に重視している点は、流入数だけを評価に使うのではなく、どの記事がエンゲージメント(PV)を発生させているのかを見ることだという。流入が少なくても、エンゲージメントが多いコンテンツはさらに施策を行って成果を伸ばしたり、関連する記事を作成したりする価値がある。また、掲載時に大量のアクセスを稼いだとしても、その後の流入がほぼなくなってしまうページと、継続的に流入し続けるページがあるため、コンテンツが「継続的にアクセスを生んでいるかどうか」も重要な指標にしているという。
