採用コスト0円も夢ではない?
皆さん、はじめまして。IMJ 人財戦略室の松本真也と申します。さて、Twitterの影響力が日々増大する中、マーケティングでの活用方法を模索している企業が増えています。実際IMJにも、 Twitterマーケティングに関する相談が増えている状況にありますが、事例は少ない状況です。そこで、IMJではTwitterを活用した新卒採用活動に取り組んでみました。
企業にとって新卒採用活動は重要なマーケティング活動となり、特に、IMJのような業態の企業にとって、感度の高い人材を確保することは、非常に重要なミッションとなります。結論から申し上げますと、採用コスト0円という目標を掲げて挑戦した、このチャレンジは意外な結果を生み出すこととなりました。 本記事がTwitterを活用したマーケティングを考えている方々のヒントになれば幸いです。
mixiを凌ぐ勢いで成長する、Twitter
本題に入る前に、Twitterの影響力についておさらいをしておきましょう。
ネットレイティングスが2010年3月にまとめたインターネット利用動向調査によると、2009年3月~2010年3月に家庭と職場のPCからTwitter.comへアクセスした人数は、750万人を上回ると発表しています(参考情報:ツイッターの訪問者が750万人突破、mixiの1000万人に迫る勢い)。
国内最大のSNS、mixiは約1,000万人となるので、Twitterが急速 に影響力を広めていることが分かるのではないでしょうか。しかし、富士通総研の調査によると、利用率は8.2%に留まり、アクティブに情報を発信したいと考える、あくまで一部のいわゆる「アーリーアダプター」層が活用しているツールであることが分かります(参考情報:Twitterの利用率は8.2%――富士通総研調べ)。
新卒採用活動とTwitterの相性
新卒採用活動という“マーケティング”について、私個人の意見を申し上げると、求人媒体などを通じた一方的なコミュニケーションに終始してきたこれまでの新卒採用活動では、情報を積極的に取りに行きたいと考えている、意識の高い学生たちのニーズに応えられなくなっている状況かと思います。ソーシャルメディアを手にした消費者の声が、企業のマーケティング活動において力を増し続ける昨今、新卒採用活動も例外ではないのでしょう。
IMJが接触した学生に対する独自の調査では、2009年8月の段階では5%程度だったTwitterアカウント保有率が、2010年2月には50%程度まで急上昇しています。
求人媒体でたくさんの学生にアピールしたくさんの学生をふるい落とす「マス採用」方法論に多くの企業が疑問を感じている今、より深く、より長く学生とのコミュニケーションをとることができるTwitterは、新卒採用活動においてもニーズが高くなっていくのではないでしょうか。