「学生で説明会つくったなう #IMJ2011」
会社説明会が始まり、IMJの採用活動もいよいよクライマックスが近づいた2010年2月に、選考参加中の学生有志から、ある企画提案をもらいました。
企業から一方的に発信される情報「求人媒体」「採用サイト」「公式説明会」では知ることのできない、より深い情報を求めIMJ志望学生たちがTwitter上で結集し、オリジナルの説明会「学生で説明会つくったなう #IMJ2011」を開催したいと打診してきたのです。
彼らの「もっと知りたい」という声に応えるべく、このオリジナル説明会のコンテンツに必要な社員・役員のアサインなど、ある程度のサポートは必要でしたが、あくまで学生主導で企画制作・運営されました。
Twitterというフラットなコミュニケーションができるツール(武器)があったからこそ、企業と学生の双方向的なやりとりがスムーズにでき、この企画が実現したと言えます。また、昨今の就職不況の中、手あたり次第に有名企業をまわり、業界・企業理解の薄いまま「就活」する学生が多く見受けられます。しかし今回はそれとは真逆の動きであり、まったく新しい「就活」の姿と言えるのではないでしょうか。
ヒステリー状態の傾向にあることが読み取れる
(出典:エン・ジャパン「2011年度新卒採用 就職・採用活動アンケート 2月度」)

社長以下、社員からの回答に対する参加学生のリアクションが、
リアルタイムに会場内の巨大スクリーンに投影され、異様な盛り上がりを見せていた

我々よりウワテな「情報感度」の高い学生たちのソーシャルメディア活用法
このイベントを企画した学生たちのソーシャルメディア活用法は、我々より一枚も二枚も上手でした。制作会議、意見収集、スタッフ募集、告知、そして当日コンテンツや実施後アンケートまでもTwitter上でのコミュニ ケーションを基本とし、常にオープンとしていました。
それが功を奏し、発案から実施まで僅か10日間という短い期間でやり遂げることができました。イベント後の選考参加率が公式説明会参加者では、75%程度だったのに対し、このイベントの参加者では95%以上となりました。我々採用担当者たちを仰天させるスピードとクオリティーです。
それもそのはず。社長と学生たちの議論をUstreamで生中継しつつ、Twitterで全国の学生から内容へのフィードバックを受けつける、社内見学会では黙々と働く社員のリアルな姿を見つつ、セカイカメラでその社員のプライベートな顔や担当案件のサマリーを覗き見る、など彼らならではのアイデアあふれる、まったく新しい説明会コンテンツに、参加学生たちは大満足だったのです。
また、このイベントは学生たちによる企画運営ということで、 コストゼロで開催されましたが、それが実現できたのは高機能なWebサービスがすべて無料で使えることに起因します。使用されたサービスは、 Twitter、Skype、Gmail、Google-groups、Google-docs、Blogger、Ustream、 Twitcasting、セカイカメラと、10種近くにおよびます。
もちろん、Twitterを使えばこのように自発的なイベントがいつ も生まれるとは限りません。企業側が独自性のあるイベントを用意し、下地を作るなどの根回しがあったからこそ生まれたという側面もあります。しかし今までは考えられなかった数々の「現象」を生むことができたという事実が、Twitterの潜在能力の高さを証明しています。興味のある方は、 Twitterで創る新たな新卒採用アプローチに、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。