YouTube追撃を合言葉に、ワッチミー!TV、ニコニコ動画、Ameba Visionなど昨年から動画投稿サイトが次々と誕生している。2月にはmixiも動画投稿サービスを開始し、競争が激しくなっているが、ついに12日からネット業界の雄であるYahoo! JAPANも動画投稿サービス「Yahoo!ビデオキャスト」(ベータ版)をスタートさせた。
「Yahoo!ビデオキャスト」は、デジタルビデオカメラや携帯電話で撮影した動画を公開したり、公開されている動画を視聴できるサービス。公開されている動画にはコメント(ユーザーレビュー)や点数をつけることができ、動画をきっかけにコミュニケーションを楽しめる。「Yahoo!ビデオキャスト」上に公開された動画は、ブログやホームページにはることも可能で、気に入った動画をブックマークする「プレイリスト」という機能もある。また「Yahoo!ポッドキャスト」、「Yahoo!動画」と連携しており、タブで各サービスの画面を切り替えられる。
これまでYouTubeに代表される動画投稿サービスは、利用者が録画したテレビ番組をテレビ局などに無断で投稿するケースも多く、著作権法上の問題を指摘されてきたが、「Yahoo!ビデオキャスト」は、権利者から許諾を受けていない動画の投稿を禁止し、違法な動画は利用者からの報告だけではなく、パトロールによるチェック・削除を行うという。
乱立する動画投稿サイトだが、現時点ではYouTubeが頭ひとつ抜きん出た存在だ。「Yahoo!ビデオキャスト」がYouTubeを脅かす存在になり得るだろうか。