情報通信研究機構(NICT)は、音声入出力で会話ができる翻訳ソフトウェア 「VoiceTra」と、文字入力の翻訳ソフトウェア「TexTra」の2つをリリースした。翻訳処理はサーバーに送られて、高速・高精度に処理されたあと、iPhoneに結果が出力される。2つのアプリはいずれも旅行会話を対象としており、その性能はTOEIC600点の語学力を持った人に相当する。
音声翻訳ソフトウェア「VoiceTra」は、日本語、北京語、英語、インドネシア語、ベトナム語、マレー語(準備中)に対応。テキスト翻訳ソフトウェア「TexTra」は、iPhoneのOS 3.0でキーボード入力がサポートされていないヒンディ語、ベトナム語を除く19言語から、20言語への翻訳が可能となっている。いずれも、iPhone 3G、3GS、4に対応し、「TexTra」はマイクの必要がないので、iPod touchでも利用できる。
NICTは今年の12月末まで性能評価・ユーザビリティ調査を行い、民間事業者と協力して事業化することも視野に入れている。
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