変化の激しいモバイル業界だが、2006年から2007年にかけては、ワンセグの登場や番号ポータビリティ制度の導入など、まさに激動の時期だった。今年2月にPDF版で発売された、インプレスR&Dのインターネット生活研究所(現インターネットメディア総合研究所)調査・執筆による「ケータイコンテンツビジネス調査報告書2006-2007」は、この1年間の変化を概観するとともに、ケータイコンテンツビジネスのこれからを占うための貴重な資料となっている。その報告書のハイライトが先日、ウェブビジネスの情報サイト「Web担当者Forum」でコンパクトに紹介された。
同書によると、ケータイコンテンツの市場規模は毎年前年比約20%増で推移しており、2006年の市場規模は約4,000億円と予測している。こうした市場の拡大を牽引したのが、第三世代ケータイの登場や、検索やSNSといったPCの定番サービスのモバイルへの移行、高速通信インフラの発展。中でも注目なのはGoogleやYahoo!などがモバイル検索サービスを本格的に提供開始したことによって、公式メニューに登録されているサイトの強みが薄れ、一般サイトの利用が増加したことだろう。今後は動画や電子書籍、電子コミックといった、最近とくに大手出版社などの進出が著しい分野のサービスの認知度や利用度がアップしていきそうだ。
「ケータイコンテンツビジネス調査報告書2006-2007」は、書籍が50,000円、PDF版はプリントアウト可が50,000円、プリントアウト不可が25,000円となっている(いずれも税別)。
「“ケータイ2.0”サービスが台頭するケータイコンテンツビジネスに迫る」 (Web担当者Forum)