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広告、マーケティング業界で働くあなたの悩みをズバッ! 青葉哲郎のズビズバ!相談室

中堅通信販売会社、Webマーケティング部リーダーからの相談 「通常業務が忙しい上にソーシャルメディア…。効率的な対策方法ありますか?」

 凄腕マーケティングコンサルタント、青葉哲郎氏があなたの悩みに鋭いアドバイスを贈るズビスバ!相談室。今回は中堅通信販売会社、Webマーケティング部リーダーからの相談です。(バックナンバーはこちら)

今回の相談内容
中堅通信販売会社のWebマーケティング部リーダーです。最近のTwitterやFacebookを中心としたソーシャルメディアの注目度の高まりから、何かやらないとまずいと思っています。ですが、普段の業務ですべきことが多い上、さらにソーシャルメディア……となると、正直しんどいと感じてしまいます。手っ取り早く効率的にソーシャルメディアマーケティングを成功させる方法があれば、是非教えてください。(通信販売会社 Webマーケティング部勤務 リーダー)

あなたへ贈る一言

今回のズビ!

効率的に成功させる方法はない。
ソーシャルメディアマーケティングは企業の顧客姿勢を映し出す鏡。

ソーシャルメディアを体験していますか?

 まず、あなたにいくつか質問があります。あなたはソーシャルメディアを十分に活用していますか?

  • Twitterをどれくらいの頻度で使っていて、フォロー/フォロワーはどれだけいますか?
  • Facebookで何人の知り合いとやりとりをし、どれだけファンページを閲覧していますか?

 ――Twitterであれば300フォローぐらい、Facebookであれば150人ぐらいのつながりがなければ、使い込んでいるとはとてもいえないでしょう。消費者以上にソーシャルメディアを使っていない人が、企業のソーシャルメディアマーケティングを成功に導けるでしょうか。

 世界最大のSNSであるの米Facebookでは世界で5億人が利用、5か月で1億人が増加したと言われています。1人当たりの月間利用時間は平均6時間で、Googleの約4.5倍。驚くべきは1ユーザー当たり平均130人の友達がいて、80のコミュニティーページ、グループ、イベントに参加し、毎月90ものコンテンツをアップしている。ただし、ユーザー数は米国が1億2,000万人ですが、日本では、わずか200万人弱程度です。

 こうした各ソーシャルメディアの特性を知った上で、あなたの企業は何のためにソーシャルメディアマーケティングを手掛けるかについて、即答できますか? 「流行っているからとりあえず着手してみないと」という勇み足は禁物です。

ソーシャルメディアマーケティングは本当に必要か

 最近になって、さまざまなソーシャルメディアマーケティングの成功事例を見聞きするようになりました。しかし、多くの企業は迷走しています。ソーシャルメディアに着手するといって1年間塩漬けになったプロジェクト、開設しただけのTwitter企業アカウントも多数、Webサイトの更新情報を右から左に流すだけで社内ですら話題にならないFacebookのファンページ……。成功例以上に失敗例が多いのが現状です。

 ソーシャルメディアマーケティングはその字のごとく、「マーケティング」の手法の1つ。当然アカウントを作っても、集客をしなければファンは増えません。ファンの獲得にはキャンペーンなどの集客コストを掛けたり、人的リソースを割いたりすることが不可欠です。企業サイトや従来のWebマーケティングでこれらができるのであれば、そちらに労力を注ぎ込んだ方が高い効果が期待できるでしょう。

 個人的には、体制面を考えても、きちんと取り組める企業は2割ぐらいしかないでしょう。2割の企業がまずは成功体験を蓄積し、残り8割の企業はそれに追従する形で経営戦略や利益とソーシャルメディア活用を結びつける、というのが現実的です。焦る気持ちはわかりますが、ソーシャルメディアマーケティングの投資時期を待つことも戦略の1つですし、この分野で成功を収めるのはとても難しいことであるのです。その理由をこれからお話しします。

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この記事の著者

青葉 哲郎(アオバ テツオ)

サイコス株式会社 代表取締役
東京都出身。明治大学政治経済学部卒業。1994年4月 ジャスコ (現イオン)入社。1995年マイクロソフト入社。トップセールスを経て、最年少ブランドマネージャに就任。MSN事業開発など担当。2001年インテリジェンス入社。マーケティング部を設立し『はたらくを楽しもう。』で同社を転職ブランド1位に。2008年リクルートエージェント入社。『転職に人間力を。』で新ブランドを立ち上げ、コスト減と広告効果の最適化...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/12/27 11:00 https://markezine.jp/article/detail/12918

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