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アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

改めて考えるログファイル型Web解析ツールの特徴


ログファイル型Web解析ツール導入の際の留意点

 上記のような魅力的な特徴を持つログファイル型Web解析ツールではあるが、導入の際に留意すべき点もある。1つは、なんといってもログファイルそのものが入手できないかぎり、ログファイル型Web解析ツールの導入ができないという点である。

 Webサイトを自前のサーバで運用している場合はログファイルも問題なく使用できると思うが、ショッピングカートにASPを使用している場合等は、ASP側のポリシーによってはログファイルを提供してもらえないケースがあるので注意が必要だ。また、ログファイル型はその特性上、どうしてもデータの取得から、取り込みを経てデータ閲覧が可能になるまでにタイムラグが発生する場合が多いので、この点も併せて注意したい。

ASP型のログファイル型Web解析ツールも

 従来ログファイル型のWeb解析ツールといえば、ライセンスを購入して社内のサーバにインストールして使用するタイプが多かったが、ログファイル型のWeb解析ツールがASPとして提供されるケースも出てきた。株式会社ペンシルが提供する「チーター」等がそれに該当する。

 このタイプは、解析用サーバを自前で用意する必要がないため、非常に簡易かつ安価に解析を開始できるのがポイントだ。もし上記で挙げたログファイル型Web解析ツールの特徴を活用した分析に興味がある場合は、選択肢の1つとして覚えておいて損はないだろう。

 以上、今回はログファイル型の特徴について述べたが、Web解析ツールには他にもビーコン型、パケット取得型があり、それぞれ異なった特徴を持っている。重要なのは計測対象Webサイトの特性や目指すWebマーケティング戦略に最も適したツールを選択することであり、それには各ツールの機能を十分に把握することが不可欠である。本稿がその一助となれば幸いである。

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この記事の著者

高木 龍平(タカギ リュウヘイ)

株式会社アイレップ グローバルオペレーショングループマネージャー。

1976年生まれ。2000年早大理工卒業後、EDSジャパン(現 日本HP)を経て2005年アイレップ入社。各種マーケティングツールの開発、Web解析業務に従事した後、現在は海外へのソリューション提供を画策中。

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/01/18 11:02 https://markezine.jp/article/detail/12992

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