アウンコンサルティングが行った試算によると、2010年は前年から引き続き広告費抑制の傾向が見られたものの、中小企業から大企業まで幅広くSEO 対策を採用する動きが見られ、2010年のSEO市場は全体で193億9000万円と昨年の試算を上回る結果となった。
「アウトソーシング」のカテゴリでは、価格競争激化の中、引き続き成果報酬型サービスが伸張したことによって、成長率は鈍化したものの対前年22%増の74億1000万円。また、SEO業務を企業内で完結させる「インハウス」のカテゴリにおいても、対前年19%増の99億7000万円へと伸張した。一方、外部業者が製作したソフトウェアを自社ウェブサイトに適用して対策を行う「ツール」のカテゴリでも、対前年6%増の20億1000万円となった。
アウンコンサルティングは、2011年のSEO市場規模は220億円規模となり、2014年には290億円規模へと成長すると予測している。アウトソーシングのカテゴリでは、ヤフーがグーグルの検索エンジンを採用したことに伴い、価格競争のさらなる激化やSEO提供企業の淘汰が開始される可能性があるが、より専門性の高いSEO対策を求める動きや、海外展開を図る企業の増加により多言語でのSEOサービスのニーズが拡大することから、2014年までは年間5~15%程度の成長が続くと試算している。
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