ヤフーとローソンは今回の提携によって、それぞれのプラットフォーム、会員基盤などを活用し、ECモールでの連携、購買履歴の分析、位置情報サービスと店舗の連携を進め、新たなサービスを提供する。
ヤフーは6月1日に、同社のジオサービス群を集約した新サービス「Yahoo!ロコ」を公開したが、このサービスで提供する地図上にローソングループの店舗を表示し、その店舗の近くにいるユーザーにお得な情報などを提供して来店を促進する。
ネットと実店舗の連携として、「Yahoo!ショッピング」に出店しているストアの人気商品を、ローソンの店舗で販売を行う。また、ローソンの購買履歴などを検証するCRMを使って、購買データをYahoo!ショッピングに出店しているストアに提供する。ECモール連携では、ローソンが運営するECモール“Loppi(ロッピー)”で、Yahoo!ショッピングに出店しているストアの商品(約5000万点)を購入可能にする。
ローソンが店頭で提供してきたマルチメディアキオスク端末の名称「Loppi」は、今後ローソンが本格的にECサービスに参入することから、ECサービス全般の名称に拡大。店頭端末を利用したオンラインショッピングサービスから領域を拡大し、本格的ECサービスとして開始する。
さらに、今年の12月にはスマートフォンアプリを開発し無料で配布するほか、2012年春には、「Yahoo! JAPAN ID」をベースとした閲覧・検索などの履歴と、ローソンを利用したPonta会員の購買履歴を活用し、利用者に合わせた情報やキャンペーンの案内などをスマートフォン端末やメールで提供する。
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