KDDIは、ウェブマネーの完全子会社化を目的として、同社株券等の公開買付けを開始する。KDDIは、ウェブマネーの43.16%の株式をもつ親会社フェイスから、その保有株式のすべてを今回の公開買付けで取得するとしている。
ウェブマネーは、サーバー管理型電子マネー「WebMoney」の発行・販売および電子決済サービスを展開。「WebMoney」はオンラインゲームやデジタルコンテンツ配信サービスなどの電子商取引向けの決済機能を備えており、利用者は、コンビニやネット上で電子マネーを購入し、サービスを利用する際に固有のプリペイド番号を入力するだけで決済することができる。
KDDIはこれまで、コンテンツやサービスなどの購入代金をauの通話料金と合算して支払うことができるキャリア決済サービス「auかんたん決済」などを提供してきたが、決済手段の多様化のニーズにこたえるため、決済サービスの拡充が不可欠と判断。今後は、ウェブマネーが提供する電子マネーとキャリア決済サービスの一体化、auショップでの電子マネーの販売、送金事業との連携、アジア市場など海外への進出などを展開するとしている。
【関連記事】
・ペイパル、スマートフォン向け決済サービスを国内展開
・DeNA、スマートフォン向けモバゲーに初の携帯キャリア決済を導入
・android搭載スマートフォン向け「auかんたん決済」