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デジタルマーケティング活用の最新事例レポート

ソーシャルメディアでの話題化を促す3つのポイント
「フリスクさわやかすぎる通勤キャンペーン」の事例から紐解く


潜在的関心の顕在化と参加の手軽さを意識

 ただ単に豪華プレゼントを用意しただけでは、Webでの話題化には繋がりません。

 そこで、キャンペーンに先立ち、電車通勤に関する意識調査を実施しました。結果、通勤を不満に感じる人は全体の9割、不満点として満員電車の混雑ぶりを挙げる人は全体の6割という結果が出ました。

 このように潜在的な社会関心事を事前に顕在化させることで、キャンペーン自体に「ニュース性」を持たせ、メディアに掲載されるフックとしました。メディアに取り上げられることで、より多くのターゲットにリーチすることは、Webでの話題化には必要不可欠な要素です。

 加えて、本キャンペーンではTwitterで「フリスク」とつぶやくだけで参加できる仕組みを設けました。これにより、キャンペーンに参加すること自体が、フリスクの情報拡散に繋がります。Twitterのタイムライン上で「フリスク」がリピートされることで、「フリスクで何かがある」という雰囲気をインターネットユーザー間で醸成することができます。つぶやくだけ、という手軽さでキャンペーン参加の心理的ハードルを下げていることも特長です。

  1. インパクトのあるインセンティブ:「さわやかすぎる通勤」
  2. 潜在的な社会的関心事の顕在化:「通勤時のストレス」
  3. 簡易性:Twitterで「つぶやくだけ」でキャンペーンに参加できる

 という3つのポイントが掛け合わされた結果、キャンペーン開始3日間でツイート数は1万5000件以上を記録しました。1日あたりのツイート数が、一時は通常の約20倍にのぼりました。この結果からも、「さわやかすぎる通勤」プレゼントキャンペーンは新フレーバー「フリスク マスカットミント」の認知拡大に寄与することができたと言えるでしょう。

 この事例から、日常的に摂取する飲料や菓子など、ユーザーにとってブランド関与度の低い商材においてキャンペーンを構築する際には、上記3つのポイントが「話題化」に繋がる鍵であることが分かります。

 次回も、デジタルマーケティングの最新事例を取り上げます。

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この記事の著者

鳥潟 幸志(ビルコム株式会社)(トリガタ コウジ (ビルコムカブシキガイシャ))

ビルコム株式会社 取締役兼COO。

1979年生まれ。
2003年 ビルコム株式会社創業メンバーとして参画。
2005年 ビルコム取締役兼COOに就任。以来、株式会社ユニクロ、協和発酵キリン株式会社、クラシエフーズ株式会社、株式会社BRIDGESTONE、Facebook, Inc.など国内外大手ク...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/08/23 16:38 https://markezine.jp/article/detail/14106

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