「誰から購入するか?」は重要な問題
ユーザーにとって「誰から購入するか」は重要な情報となる。ECサイトであれば、通常、「○○について」「初めての方へ」「企業情報」といったページに記載される内容である。
当社では、大手企業のECサイトを総合支援させていただくことが多い。そのため、運営企業の知名度という点では特に問題にならないのだが、それでも「なぜ、その企業が通販・ECを運営しているのか?」「どういうスタンスで通販・ECを実施しているのか?」といった情報については、きちんと消費者に説明する必要があると感じている。
なぜなら、これらコンテンツは「ユーザーに安心・信頼を与える」だけではなく、「共感してもらうことで購入の後押しをする」という効果があるからだ。つまり、“他社で購入するのではなく、このお店で購入する”という理由にもなり得る情報であり、重要度が高い。
当社が関わったサイトではないのだが、サントリーウエルネスのECサイト「サントリーウエルネス Online」は、この点が非常に参考になるので、いくつかページ例を挙げながら紹介させていただく。
販売元である企業の概要と「健やかで輝いた毎日を応援」というコンセプトを説明し、サントリーウエルネス社の通販に対する姿勢を掲載

通販に対する姿勢だけでなく、企業としてどのような理念を持っているかを説明

サントリーウエルネスが属するサントリーグループの品質へのこだわりを紹介するページへの導線を分かりやすい位置に配置

サントリーウエルネスが提供しているテレビ・ラジオの番組を紹介

サントリーウエルネスの販売する健康食品が、どのようにこだわりを持って作られているかを説明

ECサイトの改善・修正内容をユーザーに明示。サイトの使い勝手向上の告知と共に、見える化する事でユーザーとの信頼関係を築けている

情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO27001認証を通信販売事業で取得した事を説明

どうだろうか? こうしたコンテンツを読むことで、読者の方々もサントリーウエルネスに対して安心・信頼し、さらには、企業姿勢に対して共感できたのではないだろうか?
このように、「企業ページ」「企業コンテンツ」を充実させておくことで、実際に商品を手にとって見ることができないECサイトでも、ユーザーに安心して購入してもらうことができる。
次回は、顧客ランクに応じたECサイトのサービスについて考えていこう。