SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

デジタルマーケティング活用の最新事例レポート

中高年向けソーシャルメディア施策の効果は?
「はじめての最先端医療 THUNDERBIRDS Lab.」(後編)

 先進的な取り組みを行うデジタルエージェンシーが、2か月交代で責任編集を行うこのコーナー「Agency's Choice」。7月~8月はビルコム株式会社が担当。第7回は、前回紹介した協和発酵キリンのブランディングプロジェクト「はじめての最先端医療 THUNDERBIRDS Lab.」について、各施策がもたらした結果と、ブランディングに果たした役割を解説していきます。

YouTube、Facebook、Twitter、各チャネルの成果を公開

 前回紹介したとおり、「はじめての最先端医療 THUNDERBIRDS Lab.」は、40~50代の男性をターゲットに設定し、「抗体医薬 = 協和発酵キリン(抗体医薬といえば、協和発酵キリンだ)」という認知につなげることを目的に実施されたブランディングプロジェクトです。

 このプロジェクトでは、オフィシャルサイトを中心に、Facebookページ、YouTube、Twitterといった、あらゆるソーシャルメディアにアカウントを開設し、ユーザーとの接点を創出しています。まず、各チャネルがもたらした効果から見ていきましょう。

YouTubeページ

 YouTubeコンテンツの視聴ユーザーは40~50代が9割、男性も8割と、今回のプロジェクトのターゲット層を確実に集客することができました。

Facebookページ

 Facebookページでは、今回のプロジェクトにとどまらず、幅広くサンダーバードの話題を扱い、サンダーバードファンとの密なコミュニケーションを図りました。その結果、定期的にコメントしてくれるユーザーが現れるなど、プロジェクトへの関与度向上に貢献することができました。

 2011年8月現在、1,264人のファンを獲得。ユーザーは、35歳~54歳までで約6割を占め、YouTube同様に、ターゲットにリーチを図ることができました。また、エンゲージメント率(※注)も0.7%弱と、高いエンゲージメント率を獲得することができました。

※注:エンゲージメント率

 「いいね!」もしくはコメントを投稿してくれたユーザー数を、全体のファン数で割った数値。

Twitter

 Twitterではキャラクター独自の視点で、コンテンツ告知から日々のニュースまで幅広く取り上げ、ユーザーとのインタラクティブコミュニケーションを心がけました。

 その結果、2011年8月現在、フォロワーを3,500人以上獲得することができました。フォロワーは、男性が8割以上を占めます。

 また、影響力のあるフォロワー(自身のフォロワー数が多いユーザー)などの「リツイート」を多く獲得することによって、コンテンツ告知に大きく貢献しました。これはひとえに、元祖・美しすぎるスパイ「レディ・ペネロープ効果」とも言えそうです。

 このように、Facebookでは「サンダーバード」のコンテンツ全体に対するエンゲージメント、Twitterはキャラクターである「ペネロープ」へのエンゲージメント構築を図りました。コンタクトチャネルによって切り口を変えることで、より多様なニーズへ応えることができました。

オフィシャルサイト

 最後にオフィシャルサイトです。登録した「隊員数」は25,000を超え、しかも約半数がソーシャルログイン機能を活用しています。流入元サイトに関しても、ベスト10のうち4つをソーシャルメディア(YouTube、Facebook、twitter、mixi)が占めており、ソーシャルメディアを活用した効果が見て取れます。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
ブランディング・認知に関する貢献度

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
デジタルマーケティング活用の最新事例レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

鳥潟 幸志(ビルコム株式会社)(トリガタ コウジ (ビルコムカブシキガイシャ))

ビルコム株式会社 取締役兼COO。

1979年生まれ。
2003年 ビルコム株式会社創業メンバーとして参画。
2005年 ビルコム取締役兼COOに就任。以来、株式会社ユニクロ、協和発酵キリン株式会社、クラシエフーズ株式会社、株式会社BRIDGESTONE、Facebook, Inc.など国内外大手ク...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2011/08/26 11:00 https://markezine.jp/article/detail/14271

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング